西岡 復活へ悲壮決意「ここまでの危機感は初めて」

[ 2015年1月20日 08:50 ]

 阪神・西岡剛内野手(30)が19日、毎日放送「ちちんぷいぷい」に生出演し、復活を期す今季へ向けて悲壮な決意を語った。沖縄宜野座キャンプでは上本との正二塁手争いも待ち受けており、「プロで10年以上(今季13年目)やっているけど、ここまでの危機感は初めてですね」と口を真一文字に結ぶ。西宮市内のグラウンドで行ってきた自主トレも順調に消化し、近日中にハワイでの仕上げへと移る。

 「この時期はいつも“今年もやれるだろう”という変な自信があるんですけど、今は追い込まれていますね。相撲で例えると、土俵際あたりまで来ている。這い上がるんだ、という強い気持ちを持ってやらないと」

 親友のタレント・たむらけんじと軽妙なトークを繰り広げていた西岡の目がキッと鋭くなる。「今季の目標」を問われた際、胸に宿る熱意をよどみなく言い切った。

 昨年3月30日。悪夢の激突で幕を開けた14年は、不完全燃焼の1年となった。出場わずか24試合。クライマックス・シリーズ、日本シリーズでは主に「1番・三塁」として猛虎をけん引したものの、最後は自身の守備妨害で幕引きという結末。何もかもが負のサイクルの中にあった。11月には右肘の遊離軟骨除去手術を受け、今自主トレも慎重なメニュー消化を余儀なくされた。リベンジへの思いは募る一方。鳥谷の残留も正式に決まり、大幅な戦力ダウンは免れている。西岡の本領発揮こそ最大の補強。「二塁を獲る、という意志で挑む」。決意は本物だ。

 今冬の徹底的な走り込みの成果で、体重も約3キロ落ちた。右肘の回復も順調で、可動域も故障前と何ら変わることのないところまできた。まもなく海を渡り、温暖な地で最後の微調整に入る方向だ。背水の陣で臨む西岡剛の15年。球春到来の「2・1」まで残り2週間弱。二塁戦争へ向けてのチューニングは、いよいよ最終局面に入る。

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2015年1月20日のニュース