マーリンズ イチローに“3000安打手形”2年契約用意

[ 2015年1月20日 05:30 ]

マーリンズ入りが有力となったイチロー

 大リーグ公式サイトは18日(日本時間19日)、マーリンズがイチロー外野手(41=ヤンキースからFA)に2年契約を準備していると報じた。あと156本に迫るメジャー通算3000安打への手形となる複数年契約で決断を迫る構えだ。

 イチローは昨季までヤンキースとの40、41歳シーズンの2年契約を満了したばかり。高年齢化を嫌って単年とするケースが多いが、同サイトは「マーリンズでの節目の記録達成への助けになるだろう」と伝えた。

 マ軍の外野手は3人とも25歳以下の若いレギュラーで固められている。ただ40人枠の外野手登録はその3人だけで、経験豊富な計算できる「第4の外野手」が必要。イチローは昨季メジャー移籍後最少の102安打にとどまったが、2年間を保証することでより3000安打が見えてくる。

 代理人のジョン・ボッグス氏も移籍先への条件としてプレー機会とともに、「偉大な記録にどれだけ価値を感じられるか」と話し、新天地で史上28人しか到達していない大記録を刻むことの価値を訴えていた。愛着ある背番号51は現在空き番号となっており、3年ぶりの復活にも支障はない。これまで日本選手が一人も在籍したことのないマ軍から、金字塔を目指す可能性は高まってきた。

 ▽40代野手の複数年契約 メジャーでは元ロッテのフリオ・フランコがメッツと、47歳シーズンとなる06年から2年総額220万ドル(約2億5700万円)で契約。日本球界では10年山崎武(楽天)が、42歳シーズンから2年総額5億円の契約を結んだ。今オフには松井稼(楽天)が年俸1億6000万円で40歳シーズンからの2年契約で更改。投手では、上原がレッドソックスと40歳シーズンからの2年総額1800万ドル(約21億600万円)で再契約した。

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2015年1月20日のニュース