がんばろう神戸をもう一度…オリ 95年復刻ユニ着用へ

[ 2015年1月17日 05:30 ]

復刻される「がんばろうKOBE」のロゴ入りユニホーム

 経験や教訓を次世代に伝えていかなければならない。オリックスは16日、「震災20年~がんばろう神戸をもう一度~(あの時を忘れない)」と題し4月18、19日の西武戦(ほっと神戸)で、リーグ優勝を飾り、復興を目指す被災者らに勇気と希望を与えた1995年当時の復刻版ユニホームを着用すると発表した。

 今年は背負うべき使命がある。6日に京セラドーム大阪で行われた球団年賀式でも、西名弘明球団社長が「阪神淡路大震災から今年で20年。『がんばろうKOBE』のキャッチフレーズでもう一度、人々に力を与えたい。今年こそ優勝という思いが本当に強い」と言葉に力を込めていた。

 95年、プロ入り2年目で15勝5敗27セーブの活躍で新人王に輝き、リーグVに貢献した平井コーチも「あの日」を忘れることはできない。神戸市内の合宿所「青濤館」で、それまでに経験のない揺れを感じ飛び起きた。テレビでは崩壊した神戸の街並みを映していた。間もなくして、電気も通わなくなり水も絶たれて、地震から3日後に青濤館は閉鎖された。「シャワーも出ないから練習禁止になって。まさか、あの年に優勝できるとも思っていなかった」と振り返る。

 昨年限りで現役を引退し今季から2軍投手コーチに就任。「早かったとも、まだかとも言える20年だった。被災した人しか分からない怖さや大変さはある」と、一つの節目となる年の意味を感じている。

 毎年1月17日の正午には、どこにいようと球団職員、選手、スタッフ全員で黙とうをささげる。優勝という使命に応える1年が始まった。

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2015年1月17日のニュース