西武・森に20発指令 残留炭谷と相乗効果で“ありなし”超えだ

[ 2015年1月12日 05:30 ]

練習中、おどけた表情を見せる森

 20発で近鉄の「ありなしコンビ」を超える。西武の森が11日、西武第2球場で、自主トレを公開。高卒2年目とは思えぬ風格が漂う19歳は、ティー打撃などで約3時間汗を流し「シーズン通して1軍で試合に出て貢献したい。(炭谷)銀仁朗さんもいてくださるので、捕手として学びたい」と、さらなる成長を誓った。

 正捕手の炭谷がFA権を行使せず残留したことで、今季はタイプが異なる2人の捕手を併用することが濃厚。視察に訪れた鈴木葉留彦球団本部長は「今年は本当の競争になる。梨田、有田も2人制で活躍したもんね」と、70~80年代に近鉄の黄金期を支えた有田修三(元阪神ヘッドコーチ)、梨田昌孝(元日本ハム監督)の「ありなしコンビ」を引き合いに出した。

 経験やリード面では炭谷に軍配が上がる。森は「キャッチャーとして信頼されないといけない」と話すが、昨季14試合だったスタメンマスクを増やすには、やはり武器である打撃面でのアピールが必要だ。昨季は7月下旬に1軍昇格を果たすと、3試合連続本塁打。41試合で打率・275、6本塁打、15打点の成績を残した。森について、鈴木本部長は「20本は打ってもらわないと」と厳命し、渡辺久信球団本部SDも「あの2人(有田&梨田)を超えてほしい。打撃だけなら超えているかも」と期待した。

 森は数字の目標こそ口にしなかったが「捕手としても、打者としても成長したい。頑張るしかない」と正捕手獲りへの意気込みを語った。2人が切磋琢磨(せっさたくま)し、かつての「ありなしコンビ」を超えるような関係を築けば、7年ぶりリーグ制覇もおのずと近づく。

 ▽ありなしコンビ 有田は73~85年、梨田は72~88年にともに近鉄でプレー。他球団からは「近鉄には正捕手が2人いる」と評された。有田は長打力と打者の内角を突く強気なリードが持ち味。317勝左腕で、当時エースの鈴木啓示とバッテリーを組むことが多かった。一方の梨田は強肩を武器に頭角を現し、加えて打撃でもバットを持った手をクニャクニャと動かす「コンニャク打法」で活躍。79~81、83年にダイヤモンドグラブ(現ゴールデングラブ)賞に4度輝いた。有田も同賞を75、76年に獲得している。

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