通算139勝の左腕サンタナ 再びメジャーへ向けて復帰登板

[ 2015年1月10日 12:25 ]

メッツ時代のヨハン・サンタナ投手 (AP)

 ヨハン・サンタナ投手(35)はメジャー12年間で通算139勝を挙げ、サイ・ヤング賞獲得2回、オールスター選出4回など輝かしい実績を残し、メジャー史にその名を刻む偉大な左腕だ。

 しかし、ここ数年は左肩の手術を受けるなど故障に苦しみ、10年以降は21試合の登板に留まっている。昨季はオリオールズと契約を結んだが、6月の練習中にアキレス腱を断裂。マウンドに一度も上がることなくシーズンを終え、オフにフリーエージェントとなっていた。

 引退もささやかれるサンタナだが、米メディアは9日、母国・ベネズエラで行われている冬季リーグで、久しぶりにこのベテラン左腕が実戦のマウンドを踏むと伝えた。

 ストレートの球速も最速143キロを計測するまでに回復しているサンタナ。代理人も「必死のリハビリで現在は体調も良く、サンタナは引退を考えていない。お金とかそんなことのためにプレーするのではなく、メジャーでもう一花咲かせたいと私に話していた。彼はそういう男なのだよ」とコメントしている。

 昨季、サンタナへはオリオールズ以外にもブルージェイズ、フィリーズ、ヤンキース、そして古巣のツインズも獲得に興味を示したという。13日に行われる復帰戦では3イニングで40球を予定しているが、再びメジャーのスカウトの目を引きつける投球となるか期待される。

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2015年1月10日のニュース