奥村 ドタバタ人的補償劇も…「やってやろうという気になった」

[ 2015年1月10日 05:30 ]

熊本での自主トレから急きょ帰京。リュックを背負い、スーツケースを引いて都内のヤクルト球団事務所を訪れた奥村

 ヤクルトは、巨人にFA移籍した相川の人的補償として奥村展征内野手(19)の獲得を発表した。背番号は「56」。都内の球団事務所で会見に臨んだ奥村は、背筋を正し「最初は驚きがありましたが、やってやろうという気になった」と前を向いた。

 まさに急転直下の決定だった。8日に巨人から連絡を受けたときは、熊本県内。4日に熊本入りし、井端(巨人)、高橋周(中日)、柳田(DeNA)と合同自主トレに参加していた。8日の練習後、帰りの車中で井端が「まだ(人的補償が)決まっていないけど、誰になるんだろう」と話しているのを聞いていた。そして午後6時ごろ、電話で自身に移籍を告げられた。夕食前だった。「移籍するの、僕です」と報告。井端に「チームが変わってもプロの世界で頑張っていくことに変わりない」と激励された。

 この日は朝一番、午前7時40分の便で熊本空港を出発。11時ごろ、都内の巨人球団事務所を訪問すると、午後0時半にはヤクルト球団事務所へ。契約などを済ませ、1時から会見に臨んだ。スーツにリュックを背負い、スーツケースとカバンを持つ姿が、ドタバタ劇の証だった。

 プロ生活わずか1年で新天地への移籍。それでも、悲愴(ひそう)感はない。「どこでプレーしても自分の目指すところは変わらない。チームに貢献することです」。1軍未出場ながら将来性豊かな19歳は「まず1軍で初安打を打ちたい」と目を輝かせた。

 ▼巨人・原沢代表兼GM ジャイアンツでの経験を生かして新しい環境で持てる力を発揮し、頑張ってほしいと思います。

 ▼巨人・阿部 敵になるけど、素質があると見込まれて獲られてるわけだしチャンスと思って頑張ってほしい。彼の人生が開花するかもしれない。

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