中日ドラ4石川 心救った掛け軸持参「これだけあれば十分」

[ 2015年1月10日 05:30 ]

贈られた掛け軸を手にする中日ドラフト4位・石川

 中日の新人12選手(育成含む)が9日、ナゴヤ球場に隣接する選手寮「昇竜館」に入寮した。他の選手が新調した家電や寝具を持ち込む中、ドラフト4位の石川駿内野手(24=JX―ENEOS)は野球道具以外は使い込んだ布団と一幅の掛け軸だけを持参。今どきの若者に似合わず?質実剛健な武士のような独特の存在感を放った。

 「これだけあれば十分でしょ。何もないから入寮も最後でいいかなと思っていました」

 12人中、1番遅い午後3時に到着。遊び道具どころかテレビさえない荷ほどきは、一瞬で終わった。さすがにテレビは後日届くというが「寝れればいいんで」と豪快に笑った。明大2年の時に先輩から譲り受けた掛け軸には「大好きだから 夢がふくらむ」と書かれている。「誰が書いたかも知らないけど、ちょうど野球をやめようと思っていた時だったからグッと来た」。大好きな野球に専念する環境は整った。

続きを表示

2015年1月10日のニュース