鳥谷「熟考に熟考を重ね」残留 補強失敗続きの中、首脳陣ひと安心

[ 2015年1月10日 05:30 ]

阪神残留が決まった鳥谷

 阪神は9日、海外FA宣言していた鳥谷敬内野手(33)の残留を発表した。鳥谷はメジャー挑戦断念を決断してから一夜明けたこの日、球団広報を通じてコメントを発表。「熟考に熟考を重ねた結果、残留することを決意しました。決定が遅くなりファンの皆さん、球団の方々、選手の皆さんには大きなご心配をおかけしました」と説明した上で「リーグ優勝、日本一を勝ち取り、喜びをともに分かち合えるよう全力でプレーします」と決意を表明した。

 球団関係者も朗報に胸をなで下ろした。このオフはオリックス・金子、アスレチックスからFAとなった中島らの補強に失敗。鳥谷流出に備え、昨季、中堅でゴールデン・グラブ賞に輝いた大和の内野再転向、西岡の外野転向プランまで検討していた。戦力的には現状維持とはいえ、最悪の事態を回避。和田監督は「相当悩んだと思うけど、チームにとって良い結論を出してくれた。新たな気持ちで中心選手となり頑張ってくれると思う」と期待を寄せた。

 球団からは4年以上の大型契約が提示されており、「生涯タテジマ」も事実上決定。すでに鳥谷は自主トレ先の沖縄へ出発しており、今月下旬までは当地でトレーニングに専念する。また、95年の野茂から続いていた日本人選手のメジャー挑戦が20年で途切れることが濃厚となった。

 ▼阪神・南信男球団社長 残留してくれると信じて交渉を続けてきましたが、正式に残留が決まりホッとしています。

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2015年1月10日のニュース