入団時の評価覆した!219勝腕ペドロ「はずではなかった」殿堂入り

[ 2015年1月8日 05:30 ]

会見で祝福されるマルチネス氏(AP)

米国野球殿堂入り発表

(1月6日)
 レッドソックスなどで219勝し、1年目での文句なしの選出にもペドロ・マルティネス氏(43)は「私は殿堂に入るはずではなかった」と言った。88年のドジャース入団当時、身長1メートル80、77キロで大リーガーとして小柄過ぎるという評価だったからだ。

 それでも「家族のために働きたくて、あすはないつもりで毎日、必死に頑張った」とアメリカンドリームを夢見たドミニカンは、スリークオーターから繰り出す剛速球と多彩な変化球を武器に、通算3度のサイ・ヤング賞を獲得。レッドソックス時代の04年にはチームを86年ぶりの世界一に導いた。

 通算219勝100敗で勝率・687は歴代6位、歴代13位の3154奪三振と圧倒的な数字を記録。通算対戦打率は・277も初安打まで18打席を要した元ヤンキースの松井秀喜氏も「特別な投手」と認めた存在だった。フィリーズ時代に出場した09年のワールドシリーズではヤ軍と対戦し、第2戦で松井氏に勝ち越し本塁打を許して敗戦投手。第6戦でも先制本塁打を許して敗戦投手となり、これが大リーグで最後の登板となった。21世紀最強右腕の呼び声高いマルティネス氏は「ドミニカ共和国出身の選手が殿堂入りすることが大きなことだ」と誇らしげだった。

 ◆ペドロ・マルティネス 1971年10月25日、ドミニカ共和国出身の43歳。88年にドジャースに入団し、92年にメジャーデビュー。ドジャース―エクスポズ―レッドソックス―メッツ―フィリーズの5球団で18年間プレー。最優秀防御率5度、最多勝1度、最多奪三振3度獲得。球宴8度出場。兄ラモンはドジャースのエースとして活躍。右投げ右打ち。

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