京大くん 石垣島動かす!フィーバー対策、市がブルペン改修

[ 2015年1月7日 05:30 ]

田中は「日々成長」の絵馬をかける

 ロッテからドラフト2位指名された京大の田中英祐投手(22)が6日、京都府の同大で自主トレを公開した。京大初のプロ野球選手は2日の初詣で「大吉」を引いたことを明かし、2月1日のキャンプイン初日のブルペン入りを表明。その一方で、フィーバーが予想される沖縄・石垣島キャンプでは、田中対策として2軍のブルペンなどが整備されることが判明した。「京大くん狂騒曲」はますますヒートアップする。

 視界に飛び込む景色が1年前とはまるで違った。京大野球部恒例の吉田神社参拝。神妙な面持ちの田中がサイン攻めにあった。普段は白衣姿で研究室で缶詰めになる理系学生に群がるファン、そして子供。新入団選手としては異例の自主トレ公開となったこの日は、28社80人の報道陣が集結した。

 年が明けてもフィーバーはとどまることを知らないが、田中は至って冷静。「きょうはたくさんの人に来ていただいた。立場が変わって注目を集めているので、より一層頑張ろうと思った」と表情を引き締めた。

 年末年始は卒業論文の執筆に追われながらも、9日からスタートする新人合同自主トレに向けてトレーニングは一日も欠かさなかった。石垣島での春季キャンプまで1カ月を切り「もう競争は始まっている。(2月1日の初日に)ブルペンに入るべきなのかなと考えている」と意気込んだ。2日には神戸市の生田神社を訪れ、おみくじは「大吉」。「心静かに事にあたれば良い結果が得られるでしょう」と書かれていたという。

 日本中が注目するルーキーが「心静かに」練習に専念するため、キャンプ地の関係者も受け入れ態勢を整える。田中を目当てに、多数の報道陣やファンが殺到することが予想され、山室晋也球団社長は「混乱がないように対策を講じる」と明言。昨年末には球団職員が現地で石垣市に対応を要請した。

 春季キャンプは昨年から1、2軍合同となり、1軍ブルペンの横に2軍ブルペンを新設。だが、1軍と違って簡素な構造で、多くの人が見学することは想定していない。現時点では田中は2軍スタートが濃厚で、ブルペンを「田中仕様」に変更する必要が生じている。市の担当者は「2軍ブルペンの周辺は足元が舗装されていない。見学や取材スペースの確保も含めて、キャンプまでには対応したい」と説明した。

 田中は7日に、さいたま市の選手寮に入寮する。絵馬には力強く「日々成長」と書いた。「これから野球が職業になる。後悔のない一年にしたい」。秀才右腕の周囲が騒がしくなってきた。 

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