【藤浪&矢野氏対談】(6)矢野さんはお話がすごく上手

[ 2015年1月1日 14:17 ]

矢野氏(右)からおとそを注いでもらう藤浪

 ―侍ジャパンで同じユニホームを着て、お互いの新たな発見は?

 矢野 俺はないけど。いつも藤浪は藤浪。それが、すごい。まだ20歳でしょ? 俺が大学の時を考えたら、日本のトップチームの代表にいて自分のままでいられるか、というと、絶対にいられないからね。そういうのはすごいな、と思う。

 藤浪 自分も矢野さんは矢野さん…ですね。1年目から番組に一緒に出させていただいたり、お食事もご一緒させていただいたりしたので。捕手の視点でいろいろと語っていただいて、すごく勉強になります。そういう印象しかないですね。できれば、一緒に(現役で)野球をやってみたかったな、というのが一番の思いですね。

 矢野 そりゃあ、俺も藤浪の球を受けてみたかったけど。侍ジャパンでは怖いからボールを受けていないけど…というのは冗談で、捕手がちゃんといるからね。俺は左親指の突き指ガードがないと、よう捕らんわ。

 ―お互いに、うらやましいと思う点は

 矢野 そんなん、いっぱいあるよ。だって、高校で(甲子園)春夏連覇してドラフト1位。ドラフトでは抽選でどこが引くか分からなかった。その中で阪神に来たというのは、すごい能力はもちろんプラスアルファがあると思う。天…と言ったら大げさかもしれないけど、何かを味方に付けられるような藤浪のプラスアルファというのは、すごいと思うね。逆にしんどい部分があるんやろうな、というのはあるけどね。俺らでも梅田とかで買い物していたら「矢野や」みたいに言われて…。なんか、じっくり見る気が起こらなくなる時がある。なんか視線を感じるという、しんどい部分はある。

 藤浪 (矢野さんの)うらやましい部分…難しいですね。

 矢野 難しいか、すみません。

 藤浪 お話がすごく上手なところが…。

 矢野 お前の方が、うまいやないか。

 藤浪 この前の(共演した)ラジオでも少し静かになった時には、つなげる、というか。

 矢野 分析すんなよ。恥ずかしいやないか。

 藤浪 やっぱり経験。その経験によって、いろいろ一つ一つのプレーを分析されるところです。経験というのは自分にはまだないものですし、願っても手に入らないものなので。そういう意味では、うらやましいというか、そういう部分で矢野さんに追いついて行きたいと思います。

 矢野 藤浪はオンリーワンになるんだから。人がどうこう、ではないんだから。

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2015年1月1日のニュース