【藤浪&矢野氏対談】(3)「必死のパッチ」使わせていただきたいです

[ 2015年1月1日 14:16 ]

矢野氏(右)からおとそを注いでもらう藤浪

 ―では、ここで正式に「必死のパッチ」継承式でも…。

 矢野 そんな使用許可とか、いらんよ! 俺はそんなん、言ったことないやんか! 関本くらいやんか。アイツはひどかったからね。いらんよ。むしろ、俺が藤浪のコメントをパクるよ。もらうよ。すまんな。俺もしゃべらなあかんから。そやから、自由! お互い使い放題ということで。

 藤浪 ありがとうございます。ありがたく使わせていただきたいです。ただ、野手のヒーローインタビューって、絶対的じゃないですか。試合を決定づけるヒットを打ったとか、サヨナラヒットを打ったとか…。でも投手のヒーローインタビューは絶対的ではないですよね。7回3失点でも勝ち投手になったらお立ち台に上がることもありますし。そういう時は(威勢のいいことを)言いにくい。だからちゃんといいピッチングをした時、それで何か面白いことを言おうかとなった時に、何かやろうと思います。

 矢野 ファンと一緒に喜ぼう、盛り上がろうということね。それこそ、今ガンバ(大阪)で流行っているポーズもある。ゴールを決めたら宇佐美君とかがやるヤツ。ジェスチャーとか、そんなんもありかもしれんよ。言葉だけじゃないかもしれんよね。何でもいいと思う。藤浪が考えてやるんやから、そこはシーズンの楽しみにしようよ。

 ―名作「必死のパッチ」を生み出された矢野さんとともに3年目の藤浪君の決めゼリフを

 矢野 いや~、藤浪が「必死のパッチ」を使ってくれて嬉しかったよ。1年目からすごいな、と思って。ヒーローインタビューも俺たちプロの仕事の一つと思うのでね。何か、ファンを喜ばせるという意味を伴っているから。今ここで、どうのこうの言うのではなく、今後も藤浪がそういう気持ちで何かをやってくれたらいいと思う。俺も最初は狙って「必死のパッチ」と言ったわけじゃないからね。大体、狙って言ったら外れるやんな?

 藤浪 そうですね。

 矢野 マスコミからも「必死のパッチ」と言えよ、みたいな感じで振られる。そこで自分の中に「どうすんねん」という?藤がありながら、言うもんな?

 藤浪 振ってもらえるタイミングとかがよければ、言いますけどね…。

 矢野 だから今決めるというよりは、ね。わざとらしくするんじゃなくてファンの皆さんが「藤浪、何言ってくれるんやろ?」というのを楽しみにしてくれるような方がいいと思うよ。

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2015年1月1日のニュース