巨人ドラ1岡本 東京五輪で4番打つ「常に上を目指す意識」

[ 2015年1月1日 05:30 ]

バットに締め飾りを着け飛躍を誓う岡本

 2020年東京五輪での野球・ソフトボールの競技 復帰が有力となったことで、いずれも高卒のドラフト1位でプロ入りした巨人・岡本和真内野手(18=智弁学園)、楽天・安楽智大投手(18=済美)、西武・高橋光成投手(17=前橋育英)の3選手が5年後の東京五輪への思いを明かした。高校通算73本塁打を誇る岡本は、侍ジャパンの4番・中田翔内野手(25=日本ハム)のようにフルスイングできる和製大砲を目指し、東京五輪で日の丸を背負うことを誓った。

 5年後に東京で日の丸をつける。プロの門を叩いたばかりの岡本にとって、まだ遠く、夢物語ではある。ただ、18歳の若者は言う。「常に上を目指す意識がないと埋もれていくだけ。日本を代表するスラッガーになりたい」。高校通算73本塁打。巨人の和製大砲候補の将来のビジョンに、東京五輪出場が加わった。

 「五輪は世界のトップアスリートが戦う場所。球界トップの人が集まるところで、野球をやりたいと思う。そのことを常に意識して、プロの世界に入っていきたい」

 野球競技が最後となった08年北京五輪の記憶はほとんどない。当時は12歳。「当時は野球を見るよりも、やっている方が楽しかった」。昨夏、高橋らとともに高校日本代表としてU―18(18歳以下)アジア野球選手権に出場。4番を任され、国を代表する戦いを知った。「刺激になった。同じ世代と一緒にでき、他の選手の良いところも目の当たりにできた」。国際舞台は自身を成長させてくれる場だった。

 プロは1年目もベテランも関係ない実力主義の世界。今は同じ土俵で戦う自分を想像できないという。「(2学年上の)大谷さん(日本ハム)、藤浪さん(阪神)、1つ上の松井裕樹さん(楽天)、森友哉さん(西武)も年が近いとは思えない」。だが、いずれは肩を並べることを信じ、研さんを積む。「(侍)ジャパンの4番は日本ハムの中田さん。映像で見ても、スイングスピードが半端なく速い。しかも当てにいくのではなく、全ての球種にフルスイングができている」。目指す姿は描かれている。

 巨人からドラフト指名を受けた10月23日以降、無休で体を動かしている。体幹トレーニングに加え、スイング数も多い時は1000回近く行う。

 「中途半端にはなりたくない。今は自分が何で生き抜くかということは分かっていないですが、1個でもいいから、平均ではなくて飛び抜ける部分を見つけていきたい」

 原監督は岡本に「4番・三塁」を期待し、自身の後継者として育成する方針だ。和製大砲候補も「いずれは本塁打王を獲りたい」と誓う。巨人の近未来の4番、そして東京五輪で日本の主砲として日の丸を背負う。岡本の挑戦にゴールはない。

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2015年1月1日のニュース