阪神・関本 “苦手”黒田復帰に「すごい強敵になるね」

[ 2014年12月28日 05:30 ]

関本が黒田からヒットを打った最後は2007年3月30日

 阪神・関本賢太郎内野手(36)が27日、広島に電撃復帰した黒田博樹投手(39)攻略へ意欲を見せた。来季、タテジマ一筋19年目を迎える代打の切り札は、奈良県立橿原公苑の第2体育館で行われた「プロ野球奈良県人会」の第1回イベントに参加。野球少年・少女約100人と交流した。

 関本は震えていた。寒さが理由ではない。もう一度あの剛球を目の当たりにできることへの武者震いだ。年の瀬に飛び込んできた大ニュース。黒田博樹、広島復帰―。

 「すごい強敵になるね」。今年、シーズン最終盤まで2位を争った赤ヘルに加わった巨大なピース。若手が台頭してきている今の猛虎にあって、黒田と対戦経験がある野手はそう多くはない。ベテランがその凄さを代弁する。

 「球が重たい。そらメジャーで勝つわな、という印象。力が落ちて(日本へ)帰ってくるのではなく、バリバリの間に戻ってくるわけだからね」

 関本対黒田の通算成績は、33打数7安打2打点、打率・212、10三振。04年こそ10打数5安打しているものの、苦手という事実は残る。「外野に打球が飛ばなかった。ゴロを打たされていた印象かな」。その右腕が、海を渡ってさらに進化した。直球の他に、右打者の膝元に沈むツーシーム、切れ味鋭いスライダー、カーブにカットボール、そしてスプリット。挙げればキリがない七色の変化球を多彩に操る。11年から3年連続200イニングを投げ、10年から5年連続2桁勝利。メジャー通算79勝。大リーグに存在感を刻んだ男と言える。

 「日本にいたときよりグレードアップしている。広島は十分脅威になる。心していかないと」。エース・前田健、新旧新人王の大瀬良、野村、そして福井、新助っ投のジョンソンや豊富な先発陣が並ぶ。今季、2位・阪神と3位・広島の差はたった0・5ゲーム差。関本の言葉どおり「心して」いかなければ、簡単にひっくり返される状況でもある。しかし打撃に対する思考はまったくぶれることはない。

 「今のところは今年の形のままでいこうと思う。気がついたら、また変えるかもしれないけど」

 昨春の高知安芸キャンプでたどり着いた自身に最も合う打撃フォームを継続する意向だ。起用される場面はここ一番の勝負所と決まっている。剛速球を武器とする各球団のセットアッパーやクローザーに対処すべく「ストライクゾーンの速い球に打ち負けないこと」を念頭に置き、確固たる答えを導き出した。次なる獲物は苦手の剛腕。来年の今頃、胸を張って「奈良県人会」の催しに凱旋(がいせん)するため、一切の余念なくバットを振り続けていく。

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