黒田 広島復帰は「使命感」 オーナー「街の人に優勝パレードを」

[ 2014年12月28日 05:30 ]

背番号15で広島復帰する黒田

 広島は27日、ヤンキースからフリーエージェント(FA)となっていた黒田博樹投手(39)を獲得したと発表した。年俸4億円プラス出来高払いの1年契約。背番号は移籍前の2007年まで背負った「15」で、8年ぶりに復帰するチームには40歳になる来年2月中旬以降の沖縄第2次キャンプから合流する。メジャーで主力として活躍を続ける選手が日本球界に戻るのは異例で、前田健太投手(26)と両輪になる広島の先発陣はリーグ随一となり、24年ぶりの優勝へ向け、戦力は整った。

 来季で40歳を迎える右腕が、広島との主だった3度の交渉で出した結論は「帰ります」だった。球団関係者によると、黒田からは「ファンにもう一度(広島の)ユニホーム姿を見せたいという使命感」という言葉があったという。

 メジャーで5年連続2桁勝利をマークしている右腕には、今季所属したヤンキースをはじめとする複数球団が触手を伸ばし、パドレスは年俸1800万ドル(約21億6000万円)を用意。しかし、残りの現役生活を見据えた時に、突き動かしたのはカープ愛。「選手としての終わり方は自分で考える」と話してきた黒田は、億単位の年俸で1桁も違う額を袖にしてでも、古巣への復帰を選んだ。

 「補強というよりも、帰ってくる喜びの方が大きい。精神的支柱になりそうな大黒柱が帰ってきてくれるのは大きい」

 球団事務所で仕事納めを迎えたこの日、松田元オーナーは無上の喜びに浸った。その上で、来季に向けて「優勝したい。広島のファンの人、街の人に優勝パレードを見せてあげたい」。また、緒方新監督も「黒田選手の選択に感謝しています。選手たちのモチベーションも上がり、チームにとっていい相乗効果が生まれると思う」と、そろって24年ぶりのリーグ制覇を目標に掲げた。球団はこの日、早速、黒田の米ロサンゼルスの自宅へ、日本の統一球とセ・リーグ5球団の打者映像を収めたDVDを発送した。

 これまでの大リーガーは、不振、故障などで不本意なシーズンを過ごしたため、出場や再起の機会を求めて帰国するケースがほとんど。黒田のように“本物の大リーガー”は異例だ。それだけに驚きを呼ぶ決断ではあるが、黒田はメジャーでのプレーについて「憧れていたわけではない。選手としてのレベルアップの過程にあるもの」と話したこともあり、時には「懲役」とまで表現した。自分を追い込む生きざまが、12球団で最も遠ざかるリーグ制覇へ期待が膨らむチームに好影響をもたらすのは必至で、ペナント奪回へ不可欠なピースが加わった。

 ▼広島・鈴木清明球団本部長 毎年オファーは出していたけど、(広島に決めたという)連絡をもらった時は震えが止まらなかった。前田健、黒田が両方そろえば、チームとしては一番強いんじゃないか。

 ▼広島・石原 うれしい。(若い投手の)いい手本になるし、バッテリーとしてもいろんな話を聞けると思う。

 ▼広島・会沢 メジャーで一線級のバリバリの投手。(投球を)受けたことはないが、楽しみで仕方ない。

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