ソフトB江尻 第二の人生に向け就活中「これから面接とかある」

[ 2014年12月27日 09:00 ]

引退セレモニーでナインに胴上げされる江尻

 日本一の胴上げだった。11月24日、ヤフオクドームで開催されたファンフェスタの最後を締めくくったソフトバンク・江尻の引退セレモニー。ファンに見守られて7度宙を舞った。

 「あんなに気持ちいい胴上げは初めて」

 江尻は13年間のプロ野球人生の幕を下ろした直後とは思えないすがすがしい笑顔を浮かべていた。

 球団から来季の戦力外通告を受けた時は現役続行の道を模索した。11月9日に静岡・草薙球場で行われたトライアウトも受けた。しかし、声は掛からなかった。「11日に(引退を)決意した」。オファーがないことを確認した後の気持ちの切り替えは早かった。

 現在は第二の人生に向けて就活中だ。「これから面接とかあるし、年内には決まらないでしょうね」。次なる目標はまだ定まってないものの、江尻はしばしの「人生のバケーション」を楽しんでいる。「契約更改のニュースが全く気にならなくなりましたよ」。今月中旬には早大野球部の仲間を中心にサプライズ慰労会を開いてもらった。その時にプレゼントされたブリーフバッグを手にビジネスマン江尻がオフィス街を歩く姿をどこかで見かけるかもしれない。

 ◆江尻 慎太郎投手(えじり・しんたろう)37歳、13年目。仙台二―早大―日本ハム―横浜・DeNA。01年ドラフト自由枠。最高年俸5000万円(12年)

 ▼通算 277試合、28勝20敗1セーブ、防御率4・38。

 ▼思い出 02年10月5日の近鉄戦(東京ドーム)で初登板と04年10月3日のプレーオフ第1ステージ第3戦でカブレラ(西武)に逆転満塁本塁打を打たれたこと。

 ▼再出発 現役引退。

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2014年12月27日のニュース