元野球部監督が無罪主張 豊田大谷高、部員暴行で

[ 2014年12月24日 17:51 ]

 部員への暴行罪に問われた私立豊田大谷高(愛知県豊田市)の元野球部監督、川上貴史被告(34)は24日、名古屋地裁岡崎支部(近道暁郎裁判長)で開かれた初公判で、平手打ちなどの一部の暴行行為は認めたものの「指導上、やむを得なかった。犯罪とは受け入れられない」と述べ、無罪を主張した。

 検察側は冒頭陳述で「気分が悪くなり、地面に手をついた部員に腹を立てて殴った」と指摘。弁護側は「生徒が反抗的な態度を取ったため必要だと判断した。保護者も厳しい指導を求めていた。公訴は棄却されるべきだ」と主張した。

 起訴状によると、川上被告は野球部監督だった昨年7月19日、学校のグラウンドで練習中、1年生の男子部員の顔を殴ったり、腹部を蹴ったりしたとしている。

 豊田大谷高は1997年と98年の全国高校野球選手権に愛知県代表として出場。川上被告は98年の主力選手で、2012年夏から監督を務めていたが、起訴後に諭旨免職となった。

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