阪神 金子獲得へ“熱意”訴える「最大4年」条件面は初志貫徹

[ 2014年12月23日 05:30 ]

阪神の中村勝広GM

 オリックスから国内フリーエージェント(FA)宣言した金子千尋投手(31)の獲得を目指している阪神・中村勝広ゼネラルマネジャー(GM=65)が22日、金子の代理人と21日に電話交渉したことを明かした。

 「昨日、代理人と電話で話した。(進展は)特にないけど“(決め手は)金銭だけじゃないですよ”と強調していた。“金子はそういう選手じゃない”と」

 金子サイドは今回の争奪戦が、決してマネーゲームではないことを強調したもよう。それならば、金子が求める条件とは―。環境面や金銭以外の待遇面など、いくつかの要素は思い浮かぶ。だからといって、すぐさま条件を見直すつもりはない。19日に「最大4年」の大型契約を提示したばかり。球団幹部はこの日、改めて「現時点で(すぐ)条件面を見直すことはないでしょう」と、初志貫徹する見通しを立てた。ぶれるつもりはないわけだ。もちろん金子本人の口から具体的な希望条件を聞くことができれば、状況は変わる。まずは、現在の提示条件で直接交渉を目指す。

 阪神には日本一の球場である「甲子園」と、日本一熱心な「虎党」がいる。そして日本一をうかがう戦力も整っている。チーム環境、やり甲斐の面で競合するライバル球団に後れを取ることは決してない。阪神が用意している口説き文句も金銭面だけではないのだ。「熱意」と「魅力」も準備万端。直接交渉実現のあかつきには、そのすべてを金子にぶつける。

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2014年12月23日のニュース