西武ドーム 8年ぶり人工芝全面張り替えへ 選手の足腰負担を軽減

[ 2014年12月21日 07:50 ]

8年ぶりに人工芝の全面張り替えを行うことになった西武プリンスドーム

 西武の来季本拠地となる西武プリンスドームが来オフ、8年ぶりとなる人工芝の全面張り替えを行うことが20日、分かった。プリンスホテルが来年3月1日からネーミングライツ(命名権)を取得し、今季までの西武ドームから改称されるが、劣化が著しい人工芝を新たにし、選手の体への負担を軽減する。球団関係者は「人工芝の素材はまだ検討中。大規模な改修工事になる」とした。

 同球場は1999年からドーム球場となり、リーグ優勝した2008年から現在の人工芝を使用してきた。コンサートなどのイベント時にはグラウンドに鉄板を敷き詰めるため、選手間では「最近、芝生が寝てきた。硬くなってきた気がする」という声も上がっていた。巨人の本拠地・東京ドームも総工費約3億円をかけ、今季から衝撃吸収に優れた新人工芝を採用。西武プリンスドームも同規模の改修工事になると見込まれる。

 6年間リーグ制覇から遠ざかっている西武。主砲・中村は現在31歳で、12年10月には左膝手術を経験。本人は「この年で守れないというのは恥ずかしい」と来季以降も、三塁手としてプレーすることを希望している。左翼を守る主将・栗山も同じく31歳。クッション性が高まることで、円熟期を迎えつつある主力組の足腰への負担も減る。

 人工芝が新たになれば、今季リーグワースト4位だったチーム失策数(76)の解消も期待できる。球団は、西武第2球場横の室内練習場に人工芝のサンプルを取り付けるなどし、素材の選定作業を進めている。

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2014年12月21日のニュース