大谷 肉体改造へオフも禁欲生活「おいしいものを基準に食べていない」

[ 2014年12月14日 05:30 ]

厳しい視線でマシン打撃する大谷。アゴのラインが引き締まった感じをうける

 日本ハム・大谷翔平投手(20)が13日、今オフの大幅増量に向けて自らに課している「3カ条」を明かした。寮での食事は「低脂質、高タンパク」を徹底し、定時起床も継続。大好物のスイーツも夜間の摂取は避けるなど、自らのパフォーマンスアップへ貪欲な姿勢を示した。先日、1カ月1万円以下生活を送っていることを明らかにした「ミスター・ストイック」の禁欲生活はさらにヒートアップする。

 「極限」を求めるのは「球速」だけではなかった。今オフの肉体改造を目指す大谷は「今、おいしいものを基準に食べていない。脂肪を増やさずに、筋量だけを増やしたい」と明かすと、驚きのストイック生活を吐露した。

 (1)定時の起床
 「毎朝、午前7時45分に起きています」。1年目の昨オフ、日本ハムグループの管理栄養士から、朝起きる時間を一定にすると疲労回復に良いというアドバイスを受け、今オフも継続している。「7時間は寝ています」と睡眠時間も確保。練習へ集中できる環境を自ら整えている。投打二刀流のため、他の選手より練習量を増やさないといけないことは誰よりも大谷自身が分かっている。

 (2)低脂質、高タンパク
 現在、自主トレの拠点を置く千葉・鎌ケ谷の寮では、食事にトンカツや鶏の空揚げが出されるというが「衣は全部取ってから食べます」。さらに「体重を増やす以上、食べるだけ食べてもいいと思っている。ただ、“低脂質、高タンパク”が大事」と続けた。体脂肪増加の原因になる脂分の摂取を極力控え、純粋に筋量増加だけでの体重増加をもくろんでいる。

 (3)大好物はあえて我慢
 スイーツなど、甘いもの好きとして知られるが今オフは自制している。「チョコとかは夜に食べない。(食べる時も)タイミングは考えている」。就寝中に脂肪として体内に蓄えられるリスクを避けるため、あま~い誘惑とは日々格闘を続けている。先日には「1カ月1万円以下生活」を送っていることを明らかにしたばかりだが、倹約もさらに磨きがかかりそうだ。

 今季、投手として前半は9勝(1敗)も、後半は9試合で2勝(3敗)。蓄積疲労によるスタミナ不足を実感した。徹底した食事管理と筋力トレーニングで鋼の肉体をつくり上げる。全ては来季、自身のパフォーマンスを高め、チームを日本一に導くためだ。現在体重は93キロ。具体的な増量目標を問われると「見出しになるから言いません」とおどけたが、野球への飽くなき向上心も非凡たるゆえんだ。

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