中日ドラ4石川 落合GM“指示”に度胸で応えた ご褒美は技術論伝授

[ 2014年12月13日 09:10 ]

交流会でファンとハイタッチの石川(右)と井領(中央)

 中日のドラフト4位・石川駿内野手(24)が、落合博満GM(61)に新人随一の度胸を披露した。前日11日に名古屋市内のホテルで開かれた球団幹部と新人選手との食事会で、料理の量を見た落合GMの一言が発端だった。

 「これじゃ(若者には)足りないよな」。新人の夜食を球団社長に直訴する挑戦者を募るため、テーブルで「根性あるヤツはいないか」と呼びかけたが、萎縮した新人たちから返事はない。ある上位指名選手も「いや、自分はちょっと…」と、尻込みした。

 ここで意を決したのが落合GMの隣席だった石川。「ハイ!」と返事をすると、落合GMは待ってましたとばかりに「会社のお金でルームサービスができるか、社長に聞いてこい」と指示した。石川は隣のテーブルにいた佐々木崇夫社長に直談判し、見事に「ルームサービス権」のゲットに成功した。来季の新スローガン「強竜再燃 stand hard」が意図する“上を目指して立ち上がれ”を即実行した形だ。その威勢の良さを認められたのか、落合GMから食事中に技術論の伝授があったという。

 この日は母校・明大の元野球部寮長で今秋から中日の独身寮、昇竜館館長に就任した松岡功祐氏にも対面。石川は「また大学に入るみたい」と苦笑いした。不思議な縁も後押しする若竜が、度胸を前面にプロで勝負する。

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2014年12月13日のニュース