DeNAでは控え…楽天・藤田 夢の1億円プレーヤー仲間入り

[ 2014年12月13日 05:30 ]

夢は「藤田選手と、ゲッツー」と書かれた、地元・徳島の野球少年の卒業文集

 やっと一流選手になれた…。感慨はひとしおだった。楽天・藤田が仙台市の球団事務所で年俸変動制の3年契約の2年目となる来季の契約交渉に臨み、3000万円増の年俸1億1000万円でサインした。

 「自分が1億もらえる選手になれるとは思ってなかったのでうれしい」

 DeNAでは控えだったが、12年途中にトレード移籍して二塁の定位置を奪取。昨季は美技連発で日本一に貢献し、プロ10年目の今季は選手会長を務めながら自身初の全試合出場を果たし、2年連続でベストナインとゴールデングラブ賞に輝いた。巨人・川相(現ヘッドコーチ)のファンだった小学生時代、卒業文集に書いた夢は「プロ野球」。「あの頃は簡単に“1億円プレーヤーになる”と言ってました」と笑う。

 今年の開幕前、実家のある徳島に住む姉から写メールが届いた。おいっ子が所属する少年野球チームのメンバーの卒業文集だった。今年から中学生となった13歳の少年の夢は「藤田選手とゲッツーをしたい」。胸が熱くなった。「その子が楽天にショートで入団するまでセカンドを守っていたい。まだ若手に負けません」。少年たちの夢を背負い、藤田は輝き続ける。

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