ベイドラ3倉本 ライアン討つ!創価大同期「意識」対戦熱望

[ 2014年12月11日 05:30 ]

遊撃手のベストナインに選出された日本新薬・倉本(左)は2014ミス日本グランプリ・沼田萌花さんと笑顔を見せる

 2014年度社会人野球表彰(主催・日本野球連盟、共催・スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社、協賛・シチズン時計)の授賞式が10日、東京都千代田区のKKRホテル東京で行われた。今秋ドラフトでDeNAから3位指名を受けた日本新薬・倉本寿彦内野手(23)は遊撃手部門で初のベストナインを獲得。プロの舞台では創価大で同期だったヤクルト・小川泰弘投手(24)との対戦を熱望した。

 勲章を胸に、プロの世界に飛び込む。初のベストナインに選ばれた倉本は「夢のような話。この賞を獲れたらいいなと思っていたのでうれしい」と喜びを爆発させた。

 プロ入り後の目標には、かつての同僚討ちを掲げた。創価大で4年間、ともにプレーしたヤクルト・小川について「意識してきた。プロで活躍していてうれしい半面、悔しさもあった。打席では結果を出せるようにしたい」ときっぱり。同じセ・リーグだけに、倉本次第で1年目からの対戦も十分ある。ドラフト後も連絡を取り合い「“一緒に盛り上げていこう”と言われた。頑張れる力になる」と決意を新たにした。

 社会人2年目の今季はプロを意識してきた。シーズン開幕前には南海などで活躍し通算567本塁打を放った門田博光臨時コーチから「1年間、全力で素振りをしてみろ」とアドバイスを受けた。打力アップに取り組むと、都市対抗でサヨナラ打を放ち優秀選手賞を獲得するなどチームの8強入りに貢献。遊撃の守備では選考対象となる6大会18試合で無失策と鉄壁の守りを見せた。

 「プロでも守備が評価されていると思う。守りから入って打席でもアピールしたい。最終的にプロでもベストナインを獲れれば」と意欲を見せた。

 「社会人ではいろいろなことが学べた。僕の中でプラスになる」と日本新薬での2年間を振り返った倉本。その成果をライアン討ちで証明する。

 ◆倉本 寿彦(くらもと・としひこ)1991年(平3)1月7日、神奈川県生まれの23歳。横浜では筒香(現DeNA)の1年先輩で、3年夏の甲子園で4強入り。創価大では11年秋、12年春に東京新大学リーグでベストナイン(遊撃手)を獲得。13年に日本新薬に入団し、今年9月のアジア大会では日本代表入りした。1メートル80、82キロ。右投げ左打ち。

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