能見“WBC流調整”で白星量産狙う「6月までは追い込む」

[ 2014年12月10日 05:30 ]

恒例のトークショーに参加し、虎ファンと交流した能見(右)と俊介

 阪神・能見篤史投手(35)が9日、滋賀県大津市おごと温泉の「琵琶湖グランドホテル・京近江」で行われた阪神交通社主催のトークショーに参加。来季はシーズン中の走り込み量を徹底的に増やし、開幕からのロケットスタートを狙うことを明かした。

 「来年はシーズン通して走る量を増やそうかなと思っている。WBCに出た時の年はオールスター前まで8勝(4敗)でいけた。他のシーズンは負けがずっと多いと思う。(13年は)シーズン中もめっちゃ走ったから。6月までは追い込むぐらいやってたからね」

 理想に掲げた13年は、開幕前にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表入り。その際「他の選手は本当にしっかり走っていた」と各球団のエース級が黙々と走り込みしていたことに刺激を受け、シーズン開幕後も練習量を落とさなかった。前半戦を終えて8勝4敗、防御率2・54の好成績を収め、11勝で終えている。

 一方で、ランニング量を例年通りに戻した今季は5勝8敗で球宴を迎えた。「疲労感は多かった」と振り返る通り、勝ち星が伸びず9勝止まり。連続2桁勝利も3年で途切れた。「イニングを投げていても疲れを感じなかったのはその年(13年)だけ。来年は自分にとっても分岐点だと思うので(シーズン中も)追い込むのもありかな」と反省を生かし「WBC仕様」の調整法でプロ11年目を戦う決意を口にした。

 「とにかくチームが勝てるように。自分の投げてる試合でチームがよく勝っている方がいいので。この成績(9勝13敗)を続けないことが第一だと思う」。“走る左腕”が白星街道を快走し、シーズンも完走してみせる。 

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