呉昇桓流出なら…阪神、キューバから守護神発掘へ 年明けにも視察

[ 2014年12月8日 08:40 ]

2013年に行われたWBC1次ラウンド日本戦で、キューバの7番手として登板したガルシア

 「ポスト呉昇桓」はキューバ人選手か―。阪神が来季で2年契約が満了となる守護神・呉昇桓(オ・スンファン)投手(32)が来オフ流出した場合に備え、キューバ人投手のリストアップを進めることが7日、分かった。もちろん残留してくれれば言うことなし。球団は全力で慰留に努める方針だが、有事への危機管理も必要だ。そこでキューバ球界まで視野を広げ、「石仏」の後継となりうる新守護神候補の発掘作業を進めていく。

 呉昇桓は来季で2年契約が満了となる。阪神加入前からメジャーリーグ志向が強く、現に今オフの時点で韓国メディアに対し、「メジャーリーグに進出することになれば行って戦うべき」と発言。来オフ挑戦の意向を示している。

 それを受け、球団は守護神流出の危機感を募らせている。すでに球団幹部は「早い段階から準備しないといけない。あのクラスはなかなかいないから」と話す。もちろん球団は全力で慰留する方針だ。その作業と並行し、最悪の事態に備えて新守護神候補のリストアップ作業も進める。

 「ポスト呉昇桓」も、助っ人がベストだ。別の球団幹部は「ストッパーは外国人がいいのではないか、と思っています。そういう時代。藤川(球児、カブスからFA)や岩瀬(中日)のような特別な投手でない限り、抑えという役割は2年くらいが限界。それなら2年契約の外国人投手でまかなった方がいいでしょう」との見解を示した。

 今季は阪神を始め6球団で、助っ人が守護神を務めていた。日本で主流になりつつある「外国人ストッパー」を基本線に、メジャーの有力投手などをリストアップしていくことになりそうだ。

 「市場」はメジャー、アジア…だけではない。同幹部は「米国はもちろんドミニカ、そしてキューバの投手も面白いかもしれないですね」と続けた。そう、キューバだ。今年からキューバ政府が海外への選手派遣を解禁した。今季は巨人・セペダ、メンドーサ、DeNA・グリエル、ロッテ・デスパイネが日本球界入りした。並外れた身体能力を誇るキューバ人投手が投じる剛球なら、ストッパーにおあつらえ向きだ。

 ターゲットは、13年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)キューバ代表に名を連ねた実力者たちだろう。その筆頭には1メートル89の長身から最速156キロの直球を投げ下ろす本格派右腕で、同大会でも守護神を務めたウラディミル・ガルシア(26)の名が挙がる。また、エース格で昨年まで国内リーグ2年連続最多勝のイスメル・ヒメネス(28)。同リーグで最優秀防御率獲得経験もあるフレディ・アルバレス(25)も同国を代表する好右腕だ。

 毎年11月から翌年4月まで開催される国内リーグにも、好素材は眠っているはずだ。阪神は年明けにも、キューバへ担当者を派遣する方針。同国リーグ戦を視察するとともに、獲得交渉へ向けたパイプづくりに着手する算段だ。今後は大リーグ、アジア、南米に加え、キューバも一つの選択肢として補強戦略を進める。

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