楽天ドラ1安楽 大谷と160キロ対決だ!20勝&プロ20年のための背番20

[ 2014年12月2日 05:30 ]

「20勝を目指す」。背番号20のユニホームに袖を通し決意を新たにする安楽

 楽天は1日、仙台市内のホテルで育成選手を含めた新人9選手の入団発表会を行った。最速157キロを誇るドラフト1位の安楽智大投手(18=済美)は今季、日本人最速の162キロをマークした日本ハム・大谷翔平投手(20)との投げ合いを熱望。背番号20のユニホームにも初めて袖を通し、「20勝&プロ20年」を誓った。

 約400人のファン同席で行われた新入団会見。インタビュアーから「対戦したい選手は」と問われた時だ。安楽はマイクを握り、真っすぐに前を見据えて言った。

 「日本ハムの大谷投手です。素晴らしい投手。自分も160キロを出したいと思ってやっているので投げ合いたい」。高校時代の最速は157キロ。安楽にとって同じ高校時代に160キロを叩き出し、プロで日本人最速の162キロをマークした2学年上の大谷は憧れの存在だ。同じパ・リーグのチームに入団。1年目から先発ローテーション入りすれば、自然と投げ合うチャンスも高まる。

 安楽は高校の恩師であり、9月に死去した上甲正典前監督(享年67)とも生前に「160キロを出す」と約束した。大谷にも負けない剛速球を投げることが、プロでの目標の一つである。ドラフト1位選手として「ここから大変だとは思うけど、プロの自覚を持って東北の皆さんに勇気を与えられるように努めていきたい」と決意を語った。

 背番号は20。10番台などいくつかの候補の中から選んだ。理由を「投げるからには田中さん(現ヤンキース)のような負けない投手になり、“20勝”したいから」と説明。さらに「もう一つはプロで“20年”は活躍したいという思いもあった」と付け加えた。昨秋に痛めた右肘の状態も良好で、「将来的に“20番は安楽だ”と言われるように楽天のエースナンバーにしたい」と力を込めた。

 今季限りで監督を退任した星野仙一シニアアドバイザーも中日での現役時代に同じ背番号20を背負った。来春の沖縄・久米島キャンプで対面する可能性もあり「ぜひお会いして、投球術や精神面のことも聞いてみたいです」と目を輝かせた。

 「ここはゴールではなくスタートライン。まだまだ夢の途中。これから描いてきた夢を実現させたい」と安楽。近い将来に大谷との「160キロ対決」が実現すれば、誰もが見たいと思うだろう。

 ▼日本ハム・大谷 体が凄くしっかりしている印象。面識はないけど、映像やニュースでは見たことがある。リーグも同じなので、ドラフト1位ですし、早い段階で投げ合えればいいですね。

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