みのに乗せられポロリ…中畑監督 来季開幕投手は「久保で」

[ 2014年11月30日 06:35 ]

みのもんた(右)とラジオ番組の収録を行ったDeNA・中畑監督

 DeNAの中畑監督が、思わずポロリと漏らした。ラジオの正月番組を収録中、親交のあるタレント・みのもんたから「開幕投手は誰にするの?」と聞かれ「久保でいこうと思っています」。早くも来季の開幕投手に久保を指名した。

 11月中に翌年の大役を明かすのは異例だ。他球団ではオリックスの森脇監督が、10月14日のCSファーストS敗退直後のミーティングで「あすから2015年シーズンが始まる。開幕投手は金子!」とナインの前で通達した例はある。しかし、これは去就が不透明だった金子に対する「残留要請」の意味合いも込められており、今回のケースとは異なる。

 「昔から知っているし友達と話している感覚なんだよな」。みのもんたの巧みな話術に中畑監督が乗せられた格好だが、そればかりが理由ではない。来年3月27日の開幕戦(東京ドーム)の相手は巨人。久保は今季巨人に対し、3勝1敗、防御率2・31と好相性を誇った。さらに「あいつだったら“開幕ですか?はい分かりました”と平然と言いそうだよな」と久保の何事にも動じない、メンタル面の強さを高く買っている。プレッシャーに押しつぶされる心配がないからこそ、あえてこの時期に表明したのだ。

 DeNAは今季、4月終了時点で7勝18敗と大きく出遅れたことが最後まで響いた。「開幕ダッシュができれば戦い方が楽になる」。大事な開幕巨人戦を久保で制し、その勢いで春先の貯金を奪いにいくのが4年目を迎える中畑監督の狙いだ。

 ≪中畑政権の開幕戦≫

 ▼12年3月30日△5―5阪神 就任1年目は入団6年目の高崎を開幕投手に起用。右腕は6回0/3を3安打7奪三振で3失点。試合は延長10回5―5の引き分け。9回に同点に追いつくなど粘りを見せ、指揮官は「すっげえ野球って楽しい」

 ▼13年3月29日○4―3中日 ベテラン左腕の藤井に開幕マウンドを託す。藤井は6回6安打2失点の粘投。7回を吉川が抑えると、打線は8回に3点を奪って逆転。ソーサ、山口の継投も決まり、4―3で勝利した。

 ▼14年3月28日●1―9ヤクルト 中畑監督は入団2年目の三嶋を開幕投手に抜てき。しかし初回にいきなり7点を失うなど、2回9安打9失点でKO。試合も大敗し、指揮官は「ダメージが大きい。ファンに失礼な負け方」

続きを表示

2014年11月30日のニュース