タイブレーク 甲子園ヒーロー「嫌です」名将も「違和感ある」

[ 2014年11月28日 06:30 ]

79年夏、延長18回の激闘を制した箕島

 日本高野連は27日、大阪市内で理事会を開き、延長戦で人為的に走者を置いて試合の早期決着を図るタイブレークを、来年の春季地区大会で一律に導入することを決定。甲子園監督通算勝利数で歴代3位タイの51勝を挙げている帝京・前田三夫監督は「僕自身、タイブレークの経験がないから違和感はある。指導する側も選手も慣れるまでは不安」と戸惑いを口にした。

 07年夏の甲子園・準々決勝では佐賀北と13回を戦うなど数々の延長戦を采配。「一瞬で勝負が決まるのは寂しい」としながらも、「決まった以上はこの冬に練習しなければいけない。選手の起用や戦い方も変わってくる」と今後を見据えた。一方、かつて明治神宮大会でタイブレークを経験した八戸学院光星(青森)の仲井宗基監督は「(実際には)逆に投手に結構負担がくる」と話し、健康面の効果を疑問視した。

 ▼日本ハム・大谷 僕はやったことがないので分からないが、(最初から走者がいるのは)投手としてもちろん嫌だと思います。

 ▼楽天・松井裕 制度にはどうこう言えないけど、タイブレークは嫌です。やっぱり(最初から)ランナーがいたら投げにくい。

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