DeNA高田GM 金子獲りへポスティング容認示唆

[ 2014年11月27日 05:30 ]

MVPを受賞した菅野(左)と金子

プロ野球「NPB AWARDS 2014」

(11月26日)
 「時の人」の名前が呼ばれると、会場の視線が一気に壇上に集中した。司会の徳光和夫からは「来年はどうするか、少しお話しください」とオリックスから国内FA宣言の金子に直球が投げ込まれた。

 それでも、MVP右腕は苦笑いを浮かべながら、「まだ決まっていないですが、野球をやることに変わりはない。またこの賞を頂けるように頑張ります」とやんわりとかわしてみせた。

 優勝は逃したものの、最多勝、最優秀防御率、沢村賞、ベストナインとタイトルを総なめ。この日も何度も舞台に呼ばれた。オリックスの選手としては、96年のイチロー(現ヤンキース)以来というMVP表彰だったが、満面の笑みはなかった。「欲を言えば、優勝してこの賞を獲りたかった」と思わず本音を漏らした。

 メジャー志向を明かし、ポスティング・システムを利用しての米球界移籍を目指しながらも、国内FA権を行使。史上初の併用を見据えていたが、24日にはメジャー挑戦を断念した。しかも、25日には右肘遊離軟骨の除去手術を近日中に受けることを発表。風雲急を告げるなかで、この日、DeNAの高田GMが、ポスティングに柔軟に対応する姿勢を表明した。横浜時代の11年には、メジャー移籍を志願した真田のポスティングを認めた経緯もあり、「完全に否定しているわけではない。球団として一切認めません、ということはない」と含みを持たせた。

 同GMは「一般的にネズミ(遊離軟骨)なら2~3カ月だからね」と故障に関しても問題視しない方針。国内球団の関心が高まる中、今オフ一番のキーマンは「今年以上の強い自分を見せられると思う」と、いつになく自信をのぞかせた。

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