堂林 定位置は俺のもの!成長株・鈴木誠にライバル心メラッ

[ 2014年11月25日 05:30 ]

鈴木誠(左)とともに、トークショーに参加した堂林

 広島・堂林翔太内野手(23)が24日、広島市内で出た「RCCラジオpresents もっと恋するカープ女子会」のイベントで、守備位置の重なる若手成長株・鈴木誠也内野手(20)を意識する発言を繰り返した。仲がいいからこそ負けられない。春季キャンプ、オープン戦でのアピールを続け、誰もが認める形で三塁のポジションを確保する構えだ。

 穏和で優しいだけじゃない。会場を埋めたカープ女子達も、プリンスの秘めた激しさを見たことだろう。女性司会者に「絶対に負けたくない相手」を問われた堂林は「鈴木誠也」と即答した。

 「間違いなくポジション争いをする選手。一番はどっちもレギュラーになれるのがいいですが、そうもいかない場合がある。負けられないです」

 目標とする三塁でも、仮に右翼に回ったとしても直接、居場所を争うことになる相手。堂林は生き残るために、ライバルの出場機会を奪う。

 2人の歩んできた道のりは似ている。高卒でカープに入団。堂林が3年目の2012年にシーズン全144試合の出場で14本塁打を放つと、鈴木誠も2年目の今季、36試合の出場ながら打率・344とブレークのきっかけをつかんだ。

 「とにかく練習量がすごいし、見習うところが多い。寮でも廊下でバット振っていたりしますから。人が通るから、考えられないんですけど…」

 この日「―女子会」の前に広島市内で行われたトークショーで共演するなど、堂林にとってはかわいい3歳下の弟分。今季までは寮生活だったため、グラウンド内外で野球談議にも時間を割いてきた。身近にいるライバルだからこそ、負けられない思いは強い。

 堂林はこの日、鯉党の前で初めて、TBSの枡田絵理奈アナウンサーとの結婚について語った。

 「お互いに楽で気を使わない感じです。(ケンカは)1回もないです。(イラッとすること)僕はないです。向こうは分からないですけど…」

 顔を赤らめ、誠実に話す姿に会場からは「翔ちゃん」コールも飛ぶなど、結婚を決めてもなお変わらない人気を示した。ファンのため、守るべき者のため、そして自分のため。鈴木誠はじめとするライバルを退け、定位置を確保する覚悟だ。

 堂林の中で、すでに来季は始まっている。「来年こそは広島でCSをやり、そのまま勝って日本シリーズも広島でやりたい」。24年ぶり優勝に貢献する。強い気持ちで激しい定位置争いに挑む。

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