山田「青木の道」進む…同じ背番23→1へ「いずれつけたい」

[ 2014年11月25日 05:30 ]

子どもたちの前で守備の手本を見せる山田

 偉大な先輩の背中を追いかける。ヤクルト・山田が目を輝かせて言った。「いずれは“1”をつけたいです。今の番号にも愛着があるけど、青木さんが“23”から“1”になって、追いかけたいという思いはあります」

 ロイヤルズからFAとなった青木は、ヤクルト時代の10年から2年間「1」を背負った。しかも、現在自身がつけている「23」からの変更だった。日本ハムからFA移籍する大引に、球団側は「1」を提示していたが、大引側が固辞。「2」の方向となり「1」は空き番のままとなることが決まった。

 先輩も大歓迎だ。この日、自主トレのため神宮クラブハウスを訪れた青木は、山田がいずれ背番号を「1」とする願望を持っていることを伝え聞き「一つのモチベーションになるだろうし、そういう気持ちでやった方がいい。それができるやつ」と心意気を買った。さらに「何年も成績を積み重ねる必要があるし、周りを納得させる必要もある」。若松勉氏、池山隆寛氏(現2軍野手総合コーチ)、岩村明憲らが背負い「ミスタースワローズ」の象徴とも呼ばれる番号。栄誉ある「1」を、成績を残し続けることで勝ち取ることを求めた。

 山田は今季193安打の日本人右打者最多安打の記録を打ち立てるなどブレーク。しかし、1軍で1年間戦い抜いたのは今年が初めてとあって「何年も成績を残さないといけない」と今はまだ時期尚早であることを自覚している。ドラフト1位で入団し、青木と同じ背番号という重圧を自らにかけて練習を積んできた22歳。「23」からいずれは「1」へ――。山田が「青木道」を突き進む。 

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