福谷4倍増「想定していたより高い」両リーグ最多72試合に登板

[ 2014年11月22日 05:30 ]

(自分の)予想以上の大幅アップで更改し、ミニくす玉を手にする福谷

 「鬼GM」を見返した。中日の福谷浩司投手(23)が21日、ナゴヤ球場屋内練習場で契約交渉に臨み、4倍増となる年俸4500万円(推定)で一発サイン。1年前に落合博満ゼネラルマネジャーから25%減の提示を受けた右腕が、実力で超大幅アップを勝ち取った。

 「想定していたよりも高くいただいた。数字的な部分より、1年間ケガなく1軍にいたことを評価してもらったと思う」

 今季は両リーグ最多の72試合に登板し、2勝4敗32ホールド11セーブ、防御率1・81。岩瀬の負傷離脱後は守護神を務めるなど、最速157キロのストレートを武器に獅子奮迅の働きを見せた。

 慶大理工学部卒で文武両道のドラフト1位として注目された昨季は9試合の登板に終わり、オフの契約更改では1500万円から25%減の1125万円でサイン。1年目から減額制限いっぱいの提示を受けるのは異例だが、新たに就任した落合GMの厳格な信賞必罰査定を「1500万円に見合う結果を残せなかったので予想通りです」と受け入れ、今季の巻き返しを誓っていた。

 落合GMはこの日も、1軍出場のなかった新人の桂と3年目の西川に25%減を提示した。厳しさがクローズアップされる「オレ流査定」だが、1軍で結果さえ出せば破格のアップを勝ち取れることも福谷が証明した。

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2014年11月22日のニュース