「岡本世代」つくる!Gドラ1が大砲候補の誓い「球界代表に」

[ 2014年11月20日 05:30 ]

巨人と仮契約した岡本はバットを手にポーズを決める

 巨人からドラフト1位指名された智弁学園・岡本和真内野手(18)が19日、大阪市内のホテルで入団交渉を行い、契約金8000万円、年俸1200万円で仮契約を結んだ。高校通算73本塁打の将来の4番候補は、西武から1位指名された前橋育英・高橋光成投手(17)ら同年代の投手との対戦を熱望し、世代をけん引する選手を目指すことを宣言した。その高橋は群馬県前橋市内のホテルで入団交渉を行い合意。将来の侍ジャパン入りを目標に掲げた。 

 終始、謙虚な姿勢を崩さない岡本だが、胸の中には熱い闘志を秘めていた。「対戦したい投手は?」との質問には「同年代の投手全員です。特に高橋光成君です」ときっぱり。既に活躍している各球団のエース級の投手ではなく、同じ時期にプロの世界に飛び込む同世代の名前を挙げた。

 同世代には西武に1位指名された高橋以外にも、楽天1位指名の済美・安楽、ソフトバンク1位指名の盛岡大付・松本もいる。現時点では「安楽君や高橋君の方が有名」と謙遜したが、プロで対戦する際は「挑戦者の気持ちで打席に入り、絶対打ってやりたい」とライバル心をのぞかせ、「将来はどの投手にも抑えられない打者になりたい」と理想像を掲げた。

 日本球界では各世代を「松坂世代」など、その世代を代表する選手名を使って表現する。高校通算73発の右の大砲が頭に描くのは「岡本世代」だ。「将来的にはそう言われるような選手になれるように頑張りたい。球界を代表する選手になることが目標」と口にした。

 原監督はこの日、来春キャンプで岡本を1軍、2軍のどちらに入れるかについて来年1月の新人合同自主トレで見極める方針を示した。その上で松井秀喜氏や清原和博氏ら歴代の4番打者を例に挙げ「人間には天才、超人、怪物という表現が当てはまる人がいる。(岡本に)その可能性があることは頭に入れておかないと」と言った。

 背番号は、長嶋茂雄終身名誉監督と原監督が背負った「3」と「8」を組み合わせた「38」。将来の「4番・サード」を期待される18歳は「一日一日頑張った結果、1軍キャンプでやらせてもらえたらとてもありがたい。ケガをしない体をつくって万全の状態で新人合同自主トレを迎えたい」と表情を引き締めた。

 23日には東京ドームでファンフェスタに参加する。「いっぱいの観客の前で話さなきゃいけないので、今から凄い緊張してます」とあどけない表情を浮かべたが、「岡本世代」を築くため、一歩ずつ大人の階段を上っていく。 

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