岩隈、レッドソックスへトレード急浮上 相手は大砲セスペデス?

[ 2014年11月18日 05:55 ]

レッドソックスへのトレード移籍の可能性が浮上した岩隈

 マリナーズの岩隈久志投手(33)が、レッドソックスへトレード移籍する可能性が16日(日本時間17日)、急浮上した。レッドソックスの地元紙であるボストン・グローブ紙(電子版)が同日付で報じた。同紙では「マ軍は岩隈に対する数球団からの問い合わせに対応しており、レ軍も少なくとも球団内で(岩隈獲得についての)話し合いを行っている」としている。

 岩隈は12年オフにマ軍と2年契約を結んだ際に、2シーズンの合計投球回が350を超えれば、球団が持つ15年のオプションが自動更新される契約を結んだ。右手中指の負傷で今季は開幕に出遅れたが、8月8日のホワイトソックス戦で350投球回をクリア。来季は700万ドル(約8億1200万円)で契約延長することが決まり、岩隈自身もこれまで、「(チームは)まだまだ上にいけるという気持ち。来季は自分もフルに戦ってプレーオフにいけるように頑張りたい」と話してきた。

 だが、岩隈は来オフにFAとなるため、その前にマ軍がトレードを画策しても不思議ではない。13、14年で計29勝を挙げた右腕は、契約延長となれば3年総額4500万ドル(約52億2000万円)程度の市場価値があるとされており、同紙では強打者獲得を狙うマ軍が、3年連続20本塁打以上のレ軍の主砲セスペデスを見返りに求めると予想する。

 今季のマ軍は、ヘルナンデス、岩隈の二枚看板でチーム防御率(3・17)はア・リーグ15球団トップながら、チーム打率(・244)は同14位、チーム本塁打(136本)は同10位と低調で、ワイルドカード2位のアスレチックスに1ゲーム差で13年ぶりのプレーオフ進出を逃した。一方で、今季ア・リーグ東地区最下位のレ軍は、今年7月にレスター(アスレチックス)、ピービ(ジャイアンツ)ら主力投手を大量放出。先発投手の補強が急務のチームにとって、岩隈は極めて魅力的なターゲットといえる。

 今オフはシャーザー(タイガース)やレスターら大物投手がFA市場に出ているが、他球団との争奪戦が激化。レ軍などがトレード市場に目を向ける可能性は十分ある。来季もマリナーズでメジャー4年目を迎えることが既定路線とみられていた岩隈の動向が、にわかに風雲急を告げてきた。

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