大リーグ選抜4番 則本に脱帽「僕の中では彼がNo・1だ」

[ 2014年11月16日 05:33 ]

<侍ジャパン・大リーグ選抜>9回2死、西野はモーノーを内野ゴロに打ち取り4投手によるノーヒットノーラン達成

日米野球第3戦 大リーグ選抜0―4侍ジャパン

(11月15日 東京D)
 敗軍の将は潔く負けを受け入れた。3試合で2度目の零敗。大リーグ選抜のジョン・ファレル監督は「我々の打線が安打を含めゼロに抑えられた、ということ」と頭を垂れた。

 初回から暗雲が垂れ込めた。1死からカノ、ロンゴリアが連続空振り三振。メジャーを代表する左右のスラッガーがクルリと回り、カノはガムをふくらませ、ロンゴリアはバットとヘルメットを叩き付けた。そこから則本には5回をパーフェクトに抑えられた。「あれだけ低めに直球を決められると攻略は難しい。完全に則本に脱帽という試合でした」と指揮官。ナ・リーグ首位打者の4番モーノーは「普通は初戦からエース、2番手、3番手の順で来るが、僕の中では彼がNo・1だ。最高級の投手」と話した。

 2番手以降にも手が出ず「牧田はスタイルの全く違う投手で、打者は惑わされた。西野も優れたフォークを投げ、完璧に抑えられた」とファレル監督は続けた。ダルビッシュ(レンジャーズ)、田中(ヤンキース)ら日本の一流投手は、メジャーでもトップクラスの評価を集めている。11日の阪神・巨人連合戦(甲子園)では3本塁打を含む14安打で8得点したが、調整不足は否めない。今や、そんな状態で日本の一線級の投手を簡単に打ち崩せる時代ではない。

 大リーグ選抜として90年以来24年ぶり2度目の屈辱となるシリーズ負け越しは、歴史的大敗で決まった。モーノーは語気を強めた。「バントでもいい、とにかく何かして、このプレッシャーを振り払いたい。もちろん悔しい。我々はメジャーを代表してここに来ている」。4戦目以降先発が決まっている藤浪、大谷という若侍に、メジャーのプライドを懸けて挑む。

 ▼ゾブリスト 則本は素晴らしかった。我々はタイミングを合わせられなかった。彼は十分メジャーでやれると思う。

 ▼ペレス 則本が一番良かった。ボールを低めにうまく集められた。そろそろ勝たないとまずい。

 ▼ファウラー みんないい投手だが、則本が一番印象に残っているね。

 ▼エスコバル 則本は力強くグイグイきていた。他のリリーバーも良く、ノーヒットノーランを許してしまった。試合だからしようがない。出直すしかない。

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2014年11月16日のニュース