侍21U 広島・鈴木誠が2点三塁打 “前哨戦”台湾に逆転勝ち

[ 2014年11月16日 05:30 ]

<台湾・日本>7回2死一、三塁、適時三塁打を放った鈴木誠はガッツポーズ

第1回IBAF21Uワールドカップ2次ラウンド 日本6―2台湾

(11月15日 台湾・台中)
 侍ジャパン21Uは2次ラウンド最終戦で開催国・台湾に逆転勝ちし、6―2で全勝対決を制した。同点の7回に広島・鈴木誠也内野手(20)が2点三塁打を放つなどして突き放し、16日の決勝でも対戦する台湾との「前哨戦」を制した。侍ジャパン21Uは、台湾との連戦で初代王者の座を目指す。

 一気に三塁に到達すると、鈴木は両手を叩いた。2―2の7回。敵失で1点を勝ち越し、なおも2死一、三塁。右中間を破る2点三塁打でリードを広げた。

 「その前に満塁で結果が出なかった。何とかチームの役に立てるよう、しっかり振ろうと思った」。初回1死満塁の好機では空振り三振に倒れた。これで1次リーグから7試合全てで安打をマーク。22打数11安打の打率5割、三塁打は4本目と「ミスタートリプル」の活躍ぶりだ。広島では緒方新監督から「指定強化選手」に指名されている若手有望株。「雰囲気は完全アウェーだったけど、慌てないで自分たちの野球をやれば点が入ると思った」と胸を張った。

 試合前の段階で、台湾とは決勝で戦うことが決定していた。全勝同士の前哨戦に勝利し、「台湾はやはり強い。収穫が多かった。あしたも厳しい試合になる」と平田監督。今年4月に各世代別に「侍」を名乗るようになってから初の優勝へ。指揮官は「あした勝たないと、今までの試合が無駄になる」と、初代王座だけを見据えている。

 ▼侍ジャパン・小久保監督 プロも何人か行っているし、今は全世代が一丸となっている。ぜひとも優勝してほしい。

 ◆2次ラウンドの勝敗 1次ラウンド同組進出チームとの対戦成績が加算される。侍ジャパン21Uは2次ラウンドでチェコ、韓国、台湾に勝利。1次ラウンドでは2次ラウンドに勝ち上がったニカラグアとオーストラリアに勝っており、5勝0敗となる。

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2014年11月16日のニュース