DeNA、ブランコ退団が決定的 代役に巨人退団濃厚ロペス

[ 2014年11月15日 07:42 ]

今季限りでの退団が決定的になったDeNAブランコ

 DeNAのトニ・ブランコ内野手(34)が今季限りで退団することが14日、決定的となった。来日6年間で通算169本塁打をマークしている長距離砲だが、今季は故障が多く、85試合の出場にとどまった。球団は契約延長しない方針を固め、代役として巨人退団が確実となっている同じ一塁手のホセ・ロペス内野手(31)の獲得調査に乗り出している。

 ハマの夜空に特大のアーチを連発した助っ人がDeNAを去る。球団関係者は、ブランコの去就について「パ・リーグの複数球団が調べていると聞いている。ウチが契約を更新する可能性はないと思う」と断言した。

 ブランコは12年オフに中日から移籍し、昨季は4月に球団新記録の14本塁打を放つなど、不動の4番として打率・333、41本塁打、136打点といずれも自己最高成績をマーク。自身初の首位打者と2度目の打点王も獲得した。しかし、今季は左右の太腿に計3度の肉離れを発症。体重の増加が影響し、度重なる故障に苦しんだ。結局85試合の出場にとどまり、打率・283、17本塁打、60打点。一塁の守備でも10失策と精彩を欠き、年俸2億円に見合う成績とはいえなかった。

 チーム事情も去就に影響を及ぼした。和製大砲の筒香が今季打率・300、22本塁打とブレーク。中畑監督は既に「外国人がいる、いないに関係なく来年は筒香を4番で全試合使うつもり」と明言している。外国人選手ではグリエルの残留が最優先事項となっており、ブランコの代役候補としては巨人で2年間プレーしたロペスをリストアップしている。今季は134試合で打率・243ながら22本塁打をマーク。一塁の守備にも定評があり、守備力強化を来季のテーマに掲げる球団の構想にもマッチする。

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