ノーモア安楽!高校生は1日最高105球+中4日 米でガイドライン

[ 2014年11月14日 09:05 ]

昨年のセンバツで計772球を投げた済美・安楽

 大リーグ機構(MLB)と米国野球連盟は12日(日本時間13日)、GM会議で、18歳以下のアマチュア投手を対象にしたケガ防止のためのガイドラインを発表した。近年、トミー・ジョン手術と呼ばれる肘のじん帯修復手術を受ける投手が増加していることに歯止めをかけることが狙い。8歳以下から18歳までを年代で区切り、1日の投球数などの指標を示した。MLBは若年層の投げ込みを懸念し、世界的な広がりにも期待を寄せた。

 投手の生命線である「肘」を守るために、MLBがついに動きだした。米国野球連盟の協力を得て発表した「ピッチ・スマート」は、18歳以下のアマチュア投手を対象にしたケガ予防のためのガイドライン。会見に出席した元ヤンキースの名将、ジョー・トーリ副会長は「我々は医療専門家チームをつくって検討を重ねた。若い選手を守りたい。このガイドラインは正しい方向に導いてくれると思う」と説明した。

 ガイドラインでは1日の投球数や登板後の休養期間を年齢別に細かく分けている。投球数は日本の高校生にあたる15、16歳の場合で最高95、17、18歳の場合で最高105とし、両年代とも76球以上投げた場合は4日間の休養日を設け、1日2試合以上の登板も避けるよう奨励している。

 大リーグでは近年、トミー・ジョン手術を受ける投手が続出。日本選手も11年に松坂(当時レッドソックス)が受け、今季カブスでプレーした和田や藤川も肘にメスを入れた。ヤンキースの田中は手術には至らなかったものの、じん帯部分断裂で2カ月以上離脱。ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは「多くの研究で、故障はアマチュア時代に関係があるといわれる」と指摘する。

 特に日本投手の場合、高校時代の投げ込みとの関連性が再三、指摘されている。楽天にドラフト1位で指名された済美・安楽は昨年のセンバツで計772球を投げたことが米国でも大きな波紋を呼んだ。MLBのクリス・マリナク副会長は「基準は国際的なもの。アジアや中南米でも共有できればいい。世界的な問題だ」とガイドラインの意義を唱えた。

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