大谷メジャー斬り!圧巻の侍デビュー「スピードで押し込めた」

[ 2014年11月13日 05:30 ]

<侍ジャパン・大リーグ選抜>笑顔でハイタッチをかわす大谷

日米野球第1戦 侍ジャパン2―0大リーグ選抜

(11月12日 京セラD)
 完璧な侍デビューだ。「2014 SUZUKI 日米野球」が開幕し、代表初選出の日本ハム・大谷翔平投手(20)は8回に3番手で登板。1イニングを3人で片付け、最速159キロの直球を武器にメジャーリーガーを相手に力で抑え込んだ。8年ぶりの開催となった日米野球で、侍ジャパンは5回無失点に抑えた先発の前田健太投手(26)から4投手による完封リレーを達成。大谷も初戦の白星スタートに貢献し、18日の第5戦(札幌ドーム)で先発する。

 京セラドームがどよめき、大リーグ選抜も20歳右腕にくぎ付けになった。シーズンは終わっても最速162キロを誇る球の速さは変わらない。2―0の8回に登板した大谷は思い切り腕を振った。

 「的が大きかったので投げやすかった。2点リードしていたし、勝ちたかった」。1メートル90台が並ぶメジャーリーガーを相手にしても、1メートル93と見劣りしない。心が躍った。「ストレート(中心)でいいか?」。捕手の嶋から聞かれると力強くうなずいた。「僕もそのつもりだった。それが持ち味。スピードで押し込めたことは良かった」。エスコバルを153キロで右飛。前日の阪神・巨人連合戦で一発を放ったファウラーは156キロ直球で詰まらせ、左飛に仕留めた。最後はゾブリストを158キロで一ゴロ。最速159キロを計測し、全12球中10球が直球だった。

 高校時代からの憧れだった大リーグ。その気持ちに変化が起こった。シーズンを終え、参加した沖縄県国頭村での秋季キャンプ。「ここ(プロ野球)に入って、技術的や体力的な差を感じ、高校時代よりもメジャーが少し遠ざかった気がする」と漏らした。12年秋のドラフトの際はメジャー挑戦も選択肢に入れていたが、プロでの2年間で己の未熟さを痛感した。

 今季は前半戦で9勝を挙げたが、後半戦は2勝止まり。風邪による発熱で登板回避したこともあった。痛感した体力不足。登板を重ねる度に対戦相手に研究され、痛打される怖さも味わった。それでも二刀流挑戦2年目で、プロ野球史上初めて同一シーズンでの「2桁勝利&2桁本塁打」を達成。確かな自信も得た。

 ドジャースのパトリック・ケリー環太平洋スカウトら、メジャー9球団のスカウトが視察した中で投げ込んだ12球は、プロ2年間の成長の証でもあった。対戦したエスコバルは「今後に大きな可能性を秘める投手」と言い、ゾブリストも「十分(大リーグで)通用すると思う」と絶賛した。

 次回は18日、自身の本拠地・札幌ドームでの第5戦に先発する。メジャーとの距離が縮まったか。そんな問いに大谷は言った。「1イニングだけじゃ分からないけど、ゼロで抑えられたことは良かった。次につながると思う」。侍ジャパンでの背番号は16。ドジャースなどで活躍し、日本人メジャーリーガーのパイオニアとなった野茂英雄と同じ番号が光り輝いていた。

 ▼ファレル監督 160キロ近い直球を投げるし、本当に強い印象を与えてくれた。背の高い投手ながら柔らかく投げてきたし、優れた投手だと思う。

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