レッズ 青木獲り本腰!GMが古巣ブルワーズから情報収集

[ 2014年11月12日 08:00 ]

ロイヤルズからFAとなった青木

 レッズがロイヤルズからFAとなった青木宣親外野手(32)の獲得へ本格的な調査を開始していることが10日(日本時間11日)、分かった。レ軍は正左翼手のライアン・ルドウィック外野手(36)との来季選択権を放棄し、外野手が補強ポイント。この日から始まったGM会議でウォルト・ジョケッティGM(63)が、青木が13年まで在籍したブルワーズのダグ・メルビンGM(62)に聞き取り調査を行うなど、球団初の日本選手獲得へ本腰を入れて動きだした。

 各球団のさまざまな思惑が交錯するGM会議でも、青木は注目の的だった。FA市場では10球団が関心を示しているといわれる中、精力的に動いたのはレッズ。ジョケッティGMはかつて青木が所属したブ軍のメルビンGMに接近し、情報を収集した。メルビンGMも「ノリ(青木)のことはいろいろ聞かれたよ。攻守で素晴らしい選手なのは見ての通りだけど、練習熱心なことなどを説明した」と明かした。

 レ軍は13年まで2年連続でプレーオフに進出したが、今季はナ・リーグ中地区4位に低迷。その課題の一つがリーグ15球団中14位の出塁率(・296)だった。大リーグ3シーズンで出塁率・353を誇る青木は補強ポイントに合致。中軸に大リーグ通算163発のボット、今季29本塁打のフレージャー、同25本塁打のメゾラコが控えるが、1番の新人ハミルトンは今季56盗塁も打率・252、出塁率・292は物足りない数字。青木が入れば、ジョケッティGMの思惑と一致する。

 レ軍の本拠グレートアメリカン・ボールパークの両翼は、99~100メートルも、左中間と右中間は112~115メートルと狭く、打者有利の球場とされる。青木もブ軍時代に本拠ミラー・パークの9本に次ぐ3本塁打を同球場でマーク。打率も15試合以上戦った球場の中では4番目に高い・294と好相性だ。レ軍のブライアン・プライス監督は、マリナーズ投手コーチ時代に佐々木、イチローと良好な関係を築き、青木と同じ代理人という縁もある。

 米CBS局は、青木が3年契約を希望しているとも報道。2年総額1600万ドル(約18億5600万円)から3年総額2400万ドル(約27億8400万円)が相場とされる中、早い段階から本腰を入れるレ軍入りで決着する可能性も出てきた。

 ▽シンシナティ・レッズ 1869年創設の世界最古のプロ球団。リーグ優勝9回、ワールドシリーズ優勝5回。今季は76勝86敗でナ・リーグ中地区4位。本拠は、オハイオ州シンシナティのグレートアメリカン・ボールパーク(収容4万2319人)。大リーグ歴代最多の通算4256安打をマークしたピート・ローズらを輩出した。

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2014年11月12日のニュース