阪神・鳥谷 海外FA権行使 33歳ラストチャンスに懸ける

[ 2014年11月12日 05:30 ]

阪神の鳥谷

 阪神・鳥谷敬内野手(33)が大リーグ移籍を目指し、海外FA権を行使した。高野栄一球団本部長によると、11日にFA申請の書類が兵庫県西宮市の球団事務所に届き、日本野球機構(NPB)に手続きを取った。

 鳥谷は早大時代から大リーグに憧れていた。2013年のWBCでは米国でプレーし「久々に野球が楽しかった」と本場の雰囲気に刺激を受けた。海外FA権は12年オフに取得。メジャーでの日本人内野手への低評価などを理由に過去2年は行使を見送り、それぞれ単年契約を結んだ。しかし、来年6月には34歳になる。今季は自己最高の打率・313を残すなど円熟期に入っており、年齢的に今回がラストチャンスだった。既にロイヤルズ、ブルージェイズなどが興味を示しており、現在は米国内の住環境確認や代理人選定などを兼ねて渡米中。関係者の話を総合すると、本職の遊撃ではなく、二塁転向を辞さない意向という。

 一方でわずかながらも残留の可能性があるとみられ、高野本部長も「諦めているわけではない。球団としては最大限、残ってもらえるようにお願いしている」と述べた。

続きを表示

2014年11月12日のニュース