阿部 完全復活へ減量 炭水化物断ち「動けた方がいい」

[ 2014年11月11日 05:30 ]

スリムになった阿部

 2015年は「キレ」で勝負する。巨人・阿部が川崎市のジャイアンツ球場で行われている秋季キャンプを打ち上げ、減量に励んでいることを吐露。「2、3キロは落ちたかな。モデルになれますかね」と冗談まじりに切り出すと、「体にキレも出るだろうし、やっぱり動けた方がいい。(減量した中で)頑張っていきたい」と意欲を見せた。

 減量は先月27日の練習スタートから開始。シーズン中100キロ近くあった体重は95キロに絞った。「夜はサラダとタンパク質で、炭水化物はやめている」と阿部。投内連係や一塁でのノックを軽快にさばく姿を見た原監督も「だいぶスリムになったな。シーズン中はボテボテだったけどな」と変身ぶりに目を細めた。

 年々、代謝は落ちる。かつて巨人、ヤンキースで活躍した松井秀喜氏も「35歳を超えると、体重を維持するのが年々難しくなる」と体重管理に気を配った。今季は打率・248、19本塁打、57打点に終わり、シーズン中も「思った通りにバットが出ない」と話していた。さらに、来季は一塁手への転向が決定。捕手以上に野手としての俊敏さが求められる。肉体改造は完全復活へ向けての第1歩と実感している。

 11日には「阪神・巨人連合」の一員として、大リーグ選抜と対戦する。「4番・DH」で出場する今季最後の試合は、成果を試すには最高の機会。体感160キロ近い超高速マシン打撃でも、ライナー性の打球を打ち返す場面もあった。「岩隈と和田と対戦したい。投げないの?エヘヘ…」と笑ったが、ホームランを期待する声には「甲子園では難しいけど頑張ります」。精かんになった顔は真剣そのものだった。

続きを表示

2014年11月11日のニュース