星野前監督、楽天SA就任 ノムさん超え5年5億円で契約へ

[ 2014年11月9日 06:41 ]

前楽天監督の星野氏

 楽天が今季限りで退任した星野仙一前監督(67)と来季から「シニアアドバイザー(SA)」として5年契約を結ぶことが8日、分かった。契約条件は総額5億円。

 星野前監督は「自分の去就についてはノーコメント」と一貫して口を閉ざしてきたが、フロントの悲願でもある常勝軍団の構築に向けて今後もサポートしていく。

 過去には、06~09年に指揮を執った野村克也氏(野球評論家)が退任後に「名誉監督」に就任。その時の条件は3年総額3億円だった。星野監督はそれを上回る5年の長期契約だ。役職はアドバイザー的な立場でもある「SA」だが、国内外に広い人脈を持っていることからチーム編成にも携わる見込みだ。

 当初、楽天はシーズン終了直後の10月中旬にも星野前監督と新たな契約を結ぶ方向でオファーを出した。しかし、指揮官と同様に今季限りで退任した佐藤投手コーチ、鈴木内野守備走塁コーチの去就が未定(三輪バッテリーコーチはフロント入りする予定)だったため、星野監督は「自分を(昨年)日本一の監督にしてくれたコーチの去就が決まっていないのに、自分の去就を決めることはできない」と態度を保留。この日、両コーチのソフトバンク入りが正式発表されたことで「障害」はなくなった。近日中にオファーを受諾し、SA就任が正式発表される。

 星野前監督は11年に楽天監督に就任し、3年目の昨季はエース田中(現ヤンキース)を中心にチームをまとめ、球団初のリーグ優勝と日本一を達成。東日本大震災から復興を目指す東北に勇気を届けたが、今季は最下位に沈み、低迷の責任を取って辞任した。大久保新監督の下で再スタートを切った楽天だが、星野前監督の存在はチームの象徴ともいえる。来季以降も闘将とともに前へ進み、日本一奪回を目指す。

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2014年11月9日のニュース