松坂、ソフトB入り決定的!3年以上総額20億円超 来週にも交渉

[ 2014年11月6日 06:45 ]

メッツからFAとなった松坂

 メッツからFAとなった松坂大輔投手(34)のソフトバンク入りが5日、決定的となった。スポニチ本紙の取材に応じ、日本球界復帰へ向け、代理人を立てずに自ら交渉に乗り出す考えを明かした。調査を進めてきたソフトバンクは契約期間を3年以上、出来高も含めた総額20億円の資金面のほか、背番号18も用意。条件面で対抗できる球団はないもようで、来週中にも行われる交渉で、一気に合意に至る可能性は高い。

 すでに松坂の心は固まっている様子だった。米国時間4日(日本時間同日深夜)に日米全球団との交渉が解禁となった。これまで去就については明言を避けてきた右腕がスポニチ本紙の取材に初めて口を開いた。

 「自分を必要とされる球団に行きたいし、選びたいと思っている。(日本の球団とは)僕がなぜ必要なのか、球団のビジョンなども自分で聞いてみたいと思っています」

 松坂は今季メッツで先発と中継ぎを兼任したが、シーズン終了時に「先発としてやりたい」と強い希望を口にした。さらに、関係者には「長く、太く野球をやりたい。そう考える年になった」と話しているという。先発として、1年間ローテーションを回ることを前提に考えた場合、メジャー球団と先発専任で契約できるかは微妙。9年ぶりの日本復帰を意識するのは自然の流れだった。

 現在、自宅のあるボストンでオフを過ごす松坂は、10月末からトレーニングを再開。日本の統一球も入手し、準備を進めているという。

 代理人を立てずに、直接交渉を行うことも決めた。球団側の熱意を直接聞きたいからだ。レッドソックス、インディアンス、メッツの米3球団に所属。数十枚にも及ぶ契約書を必ず隅々まで目を通し、代理人と意見交換をしてサインしてきた経験もある。「フェース・トゥー・フェース」の交渉で細部まで話すことで、すべてを納得して移籍先も決定できる。

 DeNAなども獲得調査を行っているが、ソフトバンクの条件が圧倒している。関係者の話を総合すると、契約年数は3年以上で、出来高払いを含め、総額20億円を超える資金を用意している。松坂はかねて「背番号18にはこだわりがあります」と話してきたが「18」も現在空き番号となっている。条件面についても、常々「年俸面もプロ選手の評価の一つ。年俸が高ければ、それを責任として受け止めることができる」と話してきた。

 ソフトバンクは今週中にも球団内での提示条件をまとめ、来週には松坂とボストンで本格交渉に入るとみられる。工藤新監督の下、日本一連覇を目指すピースに松坂が加わるのか。交渉がスムーズに進めば、今月中旬にも「ソフトバンク・松坂大輔」が誕生する。

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