痛感したソフトBとの差…和田監督「あらためて守備、走塁が大事」

[ 2014年11月5日 05:30 ]

オーナー報告を終えて引き締まった表情の和田監督

 阪神・和田豊監督(52)が4日、大阪市福島区の阪神電鉄本社を訪れ、坂井信也オーナー(66)に今季のシーズン終了を報告した。3年契約を満了し1年契約となる就任4年目の来季は、まさに背水の陣。リーグ優勝、日本一奪回へ「スモールベースボール」の徹底を宣言した。

 満足感など微塵もない。胸に去来したのは「悔恨」の2文字。坂井オーナーへのシーズン報告を終え会見に臨んだ和田監督は、最後まで険しい表情のままだった。

 「今年はいろんな経験をさせてもらった。最後の最後、甲子園とヤフオクで選手の動きを見て、あらためて守備、走塁が大事だな、と」

 新たなステージに立ったからこそ、見えたものがある。1勝4敗に終わったソフトバンクとの日本シリーズ。選手個々の能力に目を向けた時、際立ったのは走力の差だった。盗塁こそ5試合で阪神が1、ソフトバンクは0だったが、数字に表れる部分だけが戦力ではない。1番に入った柳田はシーズン33盗塁。出塁するごとにバッテリー陣は必要以上に警戒せねばならず、有形無形の重圧に苦しめられた。

 「走塁に対する意識は上がっているけど、盗塁企図数が減っている。大和、上本は(もっと)高いレベルを追求してもらいたい。もっと、もっと走れると思う。失敗しても“もう一度いく”というぐらいの気持ちでね」

 機動力野球をあらためて標榜する中、指揮官がキーマンに指名したのが大和と上本。特に大和は昨年の19盗塁から11に減少。上本の20盗塁を含めてもチーム全体でわずか55盗塁。ソフトバンクの124盗塁と比べ半分にも満たない数字だった。

 「9月の初めに勝ちきれなかったし、まだ課題はある。ほんとに一歩。CS、日本シリーズを経験したことで何かが変わるのでは。(ただ)プラスアルファの力をつけていかないとリーグ優勝、日本一には届かない」

 自身にとっては背水の陣となる2015年。守備面を含めた「走力」を前面に押し出しながら、覇権奪回に挑む。

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