藤浪“ダル化”計画!今年も増量作戦、究極の理想型へ進行中

[ 2014年11月3日 08:00 ]

今オフもウエートアップでダルビッシュ化計画を進める藤浪

 ダル化計画、進行中―。阪神・藤浪晋太郎投手(20)が今オフも体づくりに重点を置き、来春キャンプまでに体重を最低でも3キロ増やす方針であることが2日、分かった。すでに1年目から増量に励んでおり、2年目の好成績(11勝)につながった。その流れを継続し、さらなる進化をもくろむ。

 1年目に10勝を挙げ、2年目の今季は、それを上回る11勝を挙げた。日進月歩の進化を続ける藤浪。3年目へ向かう今オフのノルマに、「3キロアップ」を掲げた。現在90キロ前後の体重をオフ期間で93キロ前後まで増やす算段。さらなるスケールアップを図り、目標とする「日本を代表する投手」への道をひた走る。

 「体重は、今オフで95キロまで行けるかは分かりません。でも93キロくらいまでは、最低でも持って行きたい。来季シーズン通じて92~93キロくらいをキープできるまでには、このオフの期間でしておきたいですね。(春季)キャンプで少々減ると思うので、93~94キロには最低でも持って行きたい」

 体重増に成功した2年目は、1年目を上回る成績を残した。昨オフ、1日6食の食事トレーニングやウエートトレーニングなどに取り組み、入団時の86キロから90キロまで増量。食事により摂取したエネルギーを内転筋、腹筋など体幹部分の強化トレーニングに充て、スタミナ強化、フォームの安定感アップにつなげた。スケールアップしたボディーで臨んだ2年目シーズンでは一度も戦線離脱することなく、規定投球回数をクリア(163イニング)。初完投を含む2完投で11勝を挙げ、進化を証明した。だが、まだ発展途上で伸びしろは残っている。だからこそ、今オフも「増量計画」を継続する。

 理想形は「ダルビッシュ化」か―。藤浪は常々「自分の身長(1メートル97)なら100キロくらいあっていいと思う」と言う。日本球界に2メートル近い高身長で100キロ前後の投手の前例は…。いた。米大リーグ・レンジャーズのダルビッシュ有だ。

 ダルビッシュも日本ハム入団時は、1メートル95、80キロと細かった。だが食事トレーニングとウエートトレーニングに励んだ末に、100キロ前後の堂々たる体格を手に入れた。そして体重増に比例してパフォーマンスを向上させ、日本を代表する投手となり、今ではメジャーリーグでもトップクラスの先発投手として君臨するまでになった。高校時代から憧れるダルビッシュこそ、同じ高身長投手の藤浪が目指すところに違いない。

 今オフは日米野球の日本代表の一員として、8日の集合日から20日の最終戦まで侍ジャパンに同行する。体づくりに集中できる期間は12、1月の2カ月ほどしかない。だがストイックと知られる藤浪なら、その限られた時間を最大限に活用して成長を続けるはずだ。 

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2014年11月3日のニュース