大谷 シート快音“充実の秋”…有原とは早くも共闘イメージ

[ 2014年11月3日 05:30 ]

走塁練習では三塁へ果敢にスライディングする大谷

 日本ハムの沖縄・国頭秋季キャンプの第1クールが2日、終了した。二刀流練習が続く大谷翔平投手(20)はこの日も投手、野手メニューを精力的にこなして、練習後は野球教室で先生役までこなした。侍ジャパンの一員として出場する日米野球は投手に専念する方針だが、二刀流3年目を迎える来季に向けて進化は止まらない。

 サブグラウンドから駆けつけてきた大谷が、ヘルメットをかぶり打席に入る。鋭いスイングから放たれる強い打球の大半は外野の間を抜ける安打性のもの。見守るスタッフ、守っている味方野手でさえ「この打球はエグイな」というほど、20歳の打球は異次元だった。

 「きょうはまずまず。しっかりしたスイングでボールも見られた。第1クール?思ったよりきつかったけど、一日一日やりたいこともできた」と満足げに5日間を振り返った。

 日米野球を控えているとあって、今キャンプの大谷は投げ込みなどの体を追い込むメニューは組まれていない。基本的にアップから投手組に入ってメニューをこなし、3日目とこの日は野手メニューにも入った。打撃だけでなく、走塁練習もこなす。「僕はやりたくてやっているので」と二刀流を楽しんでさえいる大谷だけに、全体練習後の個人練習でさらにバットを持って室内でマシンを打ち込むなど1日8時間近い練習で体をいじめている。

 そんな大谷にとって気になる存在がドラフト1位指名した早大・有原の存在だ。同じ右腕だがタイプは違う。大谷自身「テレビでしか見ていませんが投げ方も違うし、僕とはタイプは違う。でもその方がローテーションの組み方とかバリエーションも出てくるしいいと思う」と早くも来季の共闘を思い描く。プロでは先輩となるが「技術的にも体力的にも僕より上だと思うので、聞いてみたいし教えてもらいたい」と謙虚に話した。

 練習後は野球教室で少年に指導。笑顔でサイン会のファンサービスも忘れない大谷は、まさに異次元の世界を突き進んでいる。 

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2014年11月3日のニュース