「阪神日本一」に備え厳戒 大阪府警 1500人動員

[ 2014年10月25日 10:35 ]

 29年ぶりの日本一を懸けて阪神が25日から決戦に挑む中、大阪府警は過度の盛り上がりに警戒を強めている。過去にはリーグ制覇でも商店やタクシーが壊される騒動が起き、悲願達成となれば街の熱狂は必至だ。優勝に王手がかかれば、過去最大規模の約1500人が出動する。

 敵地の東京ドームで日本シリーズ進出を決めた今月18日、大阪・ミナミの繁華街にある戎橋は、地鳴りのような歓声に包まれ、若者が次々と道頓堀川に飛び込んだ。岸に泳ぎ着くと、待ち構えていた警察官が注意。それでも同じ人物が何度も飛び込んでいた。

 飛び込んだのは、この日、延べ約60人。府警によると、18年ぶりにリーグ優勝した2003年は夜から未明にかけて延べ約5300人が飛び込み、比較にならないほど突出したが、再び優勝した05年には大阪市が防止壁を設置したものの55人。両年とも戎橋周辺には約2000~3000人が集まった。

 「本拠地で日本一を決めれば、人出はさらに増えるだろう」。雑踏警備を担当する府警警備部の幹部はそう予測する。ファンの熱狂に加え、理由として挙げるのは、兵庫県西宮市の甲子園球場から繁華街・道頓堀へのアクセスの向上だ。

 03年と05年は本拠地でリーグ優勝が決まり、大勢の観客が大阪の梅田駅まで阪神本線で移動した後、駅近くに広がるキタの繁華街と、約4キロ南の戎橋周辺に分散したとみられる。

 この人の流れを変化させそうなのが09年に開通した阪神なんば線。甲子園駅と、道頓堀に近い大阪難波駅が直結し、阪神電鉄の集計では球場を訪れる観客の2割近くがなんば線を利用している。

 府警が想定する厳戒態勢約1500人には警備部のほかに交通部なども動員。カメラ映像を府警本部に転送し、リアルタイムで戎橋を監視する。

 東京の大型イベントでは、軽妙な話術で群衆を落ち着かせる警視庁の「DJポリス」が活躍した。府警幹部は「大阪の場合、盛り上がって逆効果になってしまう可能性がある」としている。

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