バッテリー賞選考過程 パは満場一致、セは「該当者なし」の意見も

[ 2014年10月23日 08:00 ]

白熱した議論を交わす(右から)張本氏、田淵氏、有藤氏、鈴木氏、牛島氏、槙原氏ら

スポニチ制定2014年度プロ野球最優秀バッテリー賞

 パはオリックスの金子―伊藤のバッテリーがすんなりと選出された。

 冒頭に張本氏が「金子は最多勝を獲っているし(理由を)説明する必要もないのでは」と口火を切ると、田淵氏も「みんな(考えは)一緒だと思う。伊藤もパでずぬけている」と続いた。鈴木氏は金子―伊藤に同意した上で「則本の7完封は検討の余地があるのでは」と則本―嶋の名前も挙げたが議論にまでは至らず満場一致で落ち着いた。

 一方、セは難航した。投手、捕手ともに突出した成績を残した選手がおらず、選考委員からは「該当者なし」との意見も出た。槙原氏は「阿部の成績が本来の実力からすれば少し物足りないが」とした上で菅野―阿部を推薦。牛島氏は「盗塁を1個しか許していないのは評価できる」と久保―黒羽根を挙げ、有藤氏が「メッセンジャー―梅野か、呉昇桓(オ・スンファン)―鶴岡」と阪神バッテリーを推すなど票が割れた。

 最終的には多数決に持ち込まれ、菅野―阿部が呉昇桓―鶴岡を1票上回り、受賞が決まった。

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2014年10月23日のニュース