【JR東日本・堀井監督 この選手が凄い】JX石川 堅守に一発も

[ 2014年10月23日 09:07 ]

JX―ENEOSの石川

 高校、大学以上にレベルの高い社会人野球。今年のドラフトも好素材がそろう。9月に行われたアジア大会で銅メダルを獲得した日本代表でコーチを務めたJR東日本・堀井哲也監督(52)が、選手の特徴を紹介する。

 今年の社会人野手は、二遊間に有望な選手がそろった。

 日本代表組でまず名前が挙がるのは石川駿(JX―ENEOS)。リストが強いのが特長で、広角に長打を打てる。潜在能力が高く、一発を打てる力もある。タイプで言えばNTT東日本時代の清田(ロッテ)のようなパンチ力を持っている。二塁の守備も堅く、肩も強い。カットプレーや併殺の動きもいい。アジア大会では最初は外国の投手の対応に苦しんだが、最後はいい場面でタイムリーを打つなど修正能力も見せた。

 倉本寿彦(日本新薬)は、このコースに来ればスタンドに放り込むというツボを持っている選手。アジア大会では3番に座り一発も放った。課題を挙げるとすれば守備。もともと、肩は強いだけに、プロで鍛えれば上達する土台は持っている。創価大時代にプロ志望届を提出し指名漏れしたが、その悔しさを原動力に2年間でレベルアップした。

 今年の都市対抗でサヨナラ打を放つなど、右方向に素晴らしい打球を飛ばす阿部寿樹(Honda)。同じく遊撃手の遠藤一星(東京ガス)はヒットゾーンが広く、打撃の安定感が出てきた。足もあるのも魅力。うち(JR東日本)の西野真弘は小柄(1メートル66)だが打撃センスがある。昨年に広島入りした田中と比べ、身長と根性以外は勝っているのではないか。

 捕手では飯田大祐(Honda鈴鹿)が目立つ。強肩はもちろん、リード面でも成長した選手。2年間レギュラーとして試合に出続けたことで、さまざまな経験を積んだことは大きい。打力もあるだけに、プロでも面白い存在だ。一発長打が魅力の伊東亮大(日本製紙石巻)、社会人での実績はNo・1の井領雅貴(JX―ENEOS)も指名があってもおかしくない。=終わり=

 ◆堀井 哲也(ほりい・てつや)1962年(昭37)1月31日、静岡県生まれの52歳。韮山―慶大を経て、三菱自動車川崎でプレー。三菱自動車岡崎の監督を経て、05年にJR東日本の監督に就任。11年都市対抗野球で優勝。現在は日本代表のコーチも務める。

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